水俣病は終わっていない


 2006年5月1日で,水俣病が公式に発見されてから,50年になります。
 しかし,水俣病問題は未だに解決されておりません。
 2004年10月15日,最高裁判所は,チッソ・国・熊本県の責任を明確に認めるとともに,国の認定基準では棄却されてきた感覚障害のみの水俣病の存在を認めて,水俣病患者を司法的に救済しました。
 しかしながら,行政は,未だに厳しい認定基準を変えようとしません。
 それどころか,環境省は,2005年10月から発行している新保健手帳によって,水俣病問題の幕引きを図ろうとしております。
この新保健手帳は,医療費のみの保障に過ぎず,しかも認定申請しないことと訴訟しないことを条件にしており,不合理かつ不十分なものです。
 水俣病患者は,もはや,加害者である行政ではなく,司法に救済を求めるしかありません。
 そこで,私たちは,2005年10月3日に,チッソ・国・熊本県を被告として,裁判を起こしました。
 提訴からたった半年の間で,原告の数は1000名を超えました。
まれにみる原告の急増は,未だに救済されていない多くの水俣病患者がいることを,端的に現しています。
 私たちは,今回の訴訟をノーモア・ミナマタ国家賠償請求訴訟と名付けました。
 この「ノーモア・ミナマタ」とは,二度と水俣の悲劇を繰り返してはならないという思いから作られた言葉です。
 私たちは,司法による真の救済がなされてはじめて「ノーモア・ミナマタ」が実現できると信じて頑張っております。
 皆様のご理解とご協力をお願いします。