60FT屋形舟

企 画 屋形船は日本各地に存在するが事業内容は似たサービスも多く、コスト競争は厳し い。今回の企画は具体的な船の仕様は運行サービスの内容で変わるのでベースとなる 船体に関して検討するに留めた。                        企画の留意点      ●サイズは60FT程度(全長18m程度)、全幅は5.0m未満。             船体はFRP製とする。建造は回航可能な近辺の造船所を探す。外観はモダンな屋形  船のスタイルで前後部甲板は開放感のあるスペースを設ける。          船首は波さばきを配慮した船型。操船席からの前方および後方視界を確保(バック  ミラーやバックモニター)                           室内は50名程度のお客が楽しめる配置とサービス内容とする。   総トン数は20トン未満で小型船舶1級免許で操船可能。             ●橋梁通過の制限高さ(水面からの高さ)は最も重視。(2.0m未満の航路は注意)  ●老人や女性の乗船に充分配慮する。                      ●陸電装置、冷暖房設備、ギャレー等生活空間に充分に配慮する。          機関室の防音、防熱に留意する。十分な収納スペースやロッカーを確保する。    内装は店舗改造なども行うインテリアデザイナーや工務店を探す。         航行時間は1クルーズ1〜1.5時間とする。                   ●推進装置は250PS程度の船内外機で船首にバウスラスターを装備する。       電源装置としてディーゼル発電機は搭載するか、リチウムイオン電池またはディー  プサイクル鉛電池を組合せて使用する。直流と交流を変換するインバーターやコン  バーターを装備。(電力消費計算、コスト見積)                 艤装品はできるだけ陸用既製品を使用する。(エアコン、冷蔵庫、電子レンジ、電  気ポット、イルミネーション、コーヒーメーカー)               ●船価は具体的な商談で検討する。                       ●安全性やメンテナンス性には十分配慮する。             
開発意図

市場の背景、企画の狙い

普通の屋形船は、「燃料臭い」、「屋形船乗りたいけど、人数集まらないから貸切できない」、「屋形船の料理、いつもお刺身と天ぷら」「船に乗ってただ宴会するだけ?カラオケうるさいし、内装も安っぽい」

大衆向け屋形船は過当競争なので ハイクラスの客層獲得を意識した屋形船を検討する。

・ 既存の屋形船のサービスとの差別化が図る。
・ インバウンド観光客を増やして観光立国になる、という国家戦略の流れに合致している。
・ 新たな都会の観光資源とするため水路や運河のの開発企画と連動し水辺の魅力と組み合わる。

遊びの本質を再考しオープンデッキの活用とキャビン内の空間利用を重視する。

環境に配慮し太陽光発電による電源を使用した補助電動推進も考慮する。(3〜4KTで充分)

特に低い橋梁を通過する場合は電動油圧で屋根を昇降。


対象ユーザー

観光やレジャーを開拓するグループと連係


主 用 途

屋形船事業(クルージング)

 

セールスポイント(スタイリング、性能、艤装)

外観はアピール度の高いスタイリング。(高級感、重厚感)

インテリアデザインは運行者の狙いに対応する。

窓は紫外線を遮断するスモークガラスを採用し、室内の採光も充分配慮する。

クルージングは低騒音低振動の電気推進。

室内艤装に関しては小型船舶の限られた狭小空間に陸上の居住空間を効率的に配置する。

冷暖房設備、簡易ギャレー設備、清潔なトイレ。

居住性を重視するので太陽光と発電機や陸電による充電による大容量の電源を確保。(オプション)