利用規約
更新履歴
コンタクト
フォトギャラリー
TOP
プロフィール
業績
本の紹介
リンク
◀北欧語を独学するための本10選・8へ
北欧語を独学するための本10選・10へ▶
北欧語を独学するための本10選・9
著者・編者
松浦真也
タイトル
スウェーデン語の基本単語
出版地・出版社・出版年
三修社、2010
ISBN
9784384055597
紹介
 理系研究者が執筆した、ちょっと異例のスウェーデン語本。著者の松浦真也さんは、執筆当時、愛媛大学大学院理工学研究科の准教授。日本学術振興会とスウェーデン王立アカデミーの研究者交流プログラムで、ウップサラに研究滞在されたそうです。スウェーデンは英語が話せれば日常生活には困りませんし、理系だと論文もディスカッションも英語だけで事足りてしまうのですが、松浦さんはちゃんとスウェーデン語を習得されていて、とてもえらいと思います。
 単語集は、三部からできています。第1部・文法編では、スウェーデン語の文法知識が概説してあるのですが、これが頁数が少ない割には、実践的で分かりやすいです。『スウェーデン語四週間』でみっちりやって、復習するのに最適。
 第2部・基礎編が最もページ数が多く、1.日常・世界、2.人間・健康、3.食事・家族、4.買物・住居、5.交通・文化、6.情報・社会、7.自然・教育と使い方に応じて章分がされています。章にはさらに細かい項目があります。たとえば3.は「食事」「レシピ」「味」「台所用品」などの項目に分類されます。最後に「カフェやレストランでの表現」のような実用表現が学べます。7.のみ実用表現がなく、代わりに「科学者と発明家」一覧があるのが理系の先生らしいところ。
 第3部・応用編では、8.英語と類似した単語の音韻変化の規則、9.接尾語・分詞、10.接頭語・複合語の章があり、これまでやったことも含め、体系化ができるようになっています。
 この本はあくまで単語集なので、スウェーデン語を始める時に最初に読む本としては、やはり『スウェーデン語四週間』のような文法書が良いと思うのですが、ある程度スウェーデン語を読んだり、あるいは現地で触れたりした段階で、欠けているところを補うには最適の本です。第2部の分類を見ても分かる通り、「スウェーデンで暮らす」ということが主眼に置かれているので、長期・短期で滞在する時には持っていくと役に立ちそうです。
出版社HP
https://www.sanshusha.co.jp/np/details.do?goods_id=3573