利用規約
更新履歴
コンタクト
フォトギャラリー
TOP
プロフィール
業績
本の紹介
リンク
◀北欧語を独学するための本10選・2へ
北欧語を独学するための本10選・4へ▶
北欧語を独学するための本10選・3
著者・編者
Kerstin Jakten, Dirk Huth
タイトル
Langenscheidts Praktischer Sprachlehrgang, m. Audio-CD, Schwedisch
出版地・出版社・出版年
München (Langenscheidt) 1998
ISBN
978-3468263019
紹介
 わたしが初めてスウェーデン語の授業を受けたのは、2007年度にドイツに留学してからです。ベルリン・フンボルト大学の初級スウェーデン語コースに出席したのですが、その時使っていた教科書がこれ。説明文はドイツ語です。この教科書自体は品切れですが、後身の本も出ているので、後身を使われる方の参考に、教科書として使った方の本をレビューします。
 この教科書は、日本の語学教科書にもスタンダードな、何人かの登場人物が知り合ってストーリーが進んでいく形式で、各課のAパートは会話+説明文、Bパートは文化紹介と定型表現や例文の紹介、Cパートは文法説明、Dパートは練習問題という構成です。全部で22課まであり、巻末の単語リストなどを合わせて全部で256ページという、かなりがっつりした分量です。これ一冊で、一年が終わるころには、ハイティーン向けの児童文学作品が辞書なしで読めるようになり、日常生活に困らない程度の会話ができるようになる感じでした。
 フンボルト大の北欧科では、週に2回スウェーデン語の授業があり、ドイツ人の先生が文法パート、スウェーデン人の先生が会話パートを担当していました。すごいなあと思ったのは、ドイツ語とスウェーデン語では、自己紹介で使うような表現がほとんど同じ語源で、「お元気ですか」にあたる表現のみが違っているのですが、一時間目に、「お元気ですか」だけ教えてもらって、あとはいきなり「自由に会話しなさい」となったことです。ドイツ語とスウェーデン語が近いからできることではありますが、だからずっとそういう感じかというと、次の時間には発音記号をアクセント記号付きで全部覚えたりしました。
 わたしは、ドイツに留学した時点で、ある程度文法と読解ができるようになっていたので、なんとかついていけましたが、日本人が初めて学ぶ教科書にするには、ちょっときつい教科書です。一方、日本で出ているスウェーデン語学習本は、情報が古い場合が多いので、別の参考書で文法を抑えた後、こちらの教科書で勉強すると、現在のスウェーデンで話されているようなスウェーデン語を読む・書く・聞く・話す能力が、割とバランス良く身に付くように思います。
出版社HP
ご紹介した本の後身です
http://www.langenscheidt.de/978-3-468-80446-5