| 紹介 |
スウェーデン語＝日本語辞典と言えばこれ。収録語数4万3千語、見出し語2万語。発案が1960年代と古いので、現代文学や口語・会話には適応していませんが、それ以前の文学や学術論文を読むなら、これ一冊で充分です。わたしは、修士論文まではこれ一冊を使って、ドイツと北欧留学中にスウェーデン語＝スウェーデン語辞典やスウェーデン語⇔ドイツ語辞典も揃えましたが、結局今でもかなりの頻度でこの辞書を使っています。非常に高価ですが、スウェーデン文学を読むのに欠かせない一冊、もとはとれたと思います。熟語や例文が非常に充実していて、動詞の変化形も分かりやすいです。
尾崎義が1960年頃発案、最初は単語集程度のものの予定だったのが、田中三千夫（東大の教養学科でスウェーデン語の授業をしていた英文学者。ノーベル文学賞のハリー・マッティンソンの翻訳や論文がある）、下村誠二（こちらも東大の教養学科関係）、武田龍夫（外交官として北欧に滞在。著書に『物語 スウェーデン史―バルト大国を彩った国王、女王たち』（新評論、2003年）など）が加わり、尾崎の死後に完成させた意欲作です。
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