木材たち
木材は刃物で削れ、なお且つ強度もありちょうど良い硬さですよね。私が木材を入手する方法は「かやんだいら」の友達からで、
主に年始めの「材木記念市」へ2人で行き、直径600mm上で長さ4000mm上程度の物を、二本か三本を買ってきます。
それから木取りを考えながら製材します。板の見た目は「板目」の方が面白いのですが、後で暴れるのでできるだけ「柾目」に
取っています。丸太が挽かれて木目が初めて出る時が緊張します。この緊張を例えると、「くじ」を引いた時の感じです。
当たると嬉しい。海外に行ってみると、木材の木目を一番気にするのは、日本人ではないかと思ってしまいます。
15 玉杢 |
会津のケヤキ親父さんから、妻が頂いてきた板です。名前は忘れてしまいましたが、きれいな玉杢の木です。これでお盆?を作ってと依頼されました。でも厚みが12mmしかないので、1枚で彫るのは難しそうです。やれるだけやってみます。周りに枠を付けても良いのですが、この木の縮みに耐えられるか心配ですので止めておきます。 2006/04/29 |
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14 大松 |
凄い松の木です。HPでお知り合いになった、けやきおやじさんが最近購入した物だそうです。直径は1m以上ありますし、年輪は数え切れない程だそうで、だいたい500〜600年くらとか?。白い部分が殆どなく、大部分が赤みできれいです。この挽き肌を見てみたいですね。また来年の5月頃にお邪魔して新築のお宅を拝見する予定です。 | |
13 杉板 |
ガレージ用の外壁に張る杉板です。同じ杉でもこんなに色が違います。右が白です、中が源平で赤みと白です、左がいぬです。このいぬは腐りに対して強いです。栗やひばが高級な土台ですが、このいぬはもっと強いかもしれません。重いです。なんでこの様な杉ができるのでしょうか?。品種?、場所?。この色のせいで普段は利用価値がない木です。でも適材適所に使えば良いんですよね。2005、06、15 | |
12 しぶき板 |
物置きに張るための杉板をかやんだいらさんから買いました。これで全てではなく、全部で25坪になる予定です。幅は7寸、厚みは4分、長さは10尺になります。出来るだけ、死節は避けてもらいました。死節だと、後で抜けて穴になってしまうからです。ま、野地板にに少し上乗せした価格ですから、あまり贅沢は言えませんが。まだ乾燥してなかったので、桟を挟んでキレイに積み重ねて置きました。風が通れば乾燥するでしょう。でも急に乾燥させると端が割れてしまいますけど。昔は最低の方法だった?しぶきも今は手間がかかるので、高級の方法かも?。 | |
11 けやき板 |
会津柳津にある虚空蔵尊の建物の壁です。 私はこの色が好きなんです。けやきに限らず太陽に焼けて飴色になるやつが。塗装もしてないのになんでこんなきれいな色になるのかな?大部分の普通の木は灰色になってしまいますよね?。この色は多分、銘木だから?。神社、仏閣の建物に多いです。このけやきには玉杢が出ています。黒い部分がそうで、平らに削ると輪に見えるからです。厚みは2.5cmくらいで幅は60cmくらいありました。参考までにhttp://mikusigedono.hp.infoseek.co.jp/ syasinniroiro/yanaidu2002/yanaidu2002.htm |
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10 松の丸太 |
見ずらいですが、松の丸太です。表面がデコボコで色もカラフルです。私も初めて見た丸太です。このデコボコは作り上げたものではなく、自然なのです。かやんだいらの木場にかなり昔からあったそうです。もともとは太い丸太だったと思いますが、白太が腐り落ちて赤身だけが残ってこの形になったと想像します。それにしても普通はただの真っ直ぐなのですが、このねじれた木目はなんなんでしょうか?。でもこれを磨く事が大変です。この写真の状態はチェーンソーで腐った部分を落とした段階です。この後は彫刻刀で丁寧に削り、ヤスリをかける予定です。でもヤスリは、油脂の為殆ど効きませんけど。 | |
9 上がり框 |
これは隠居の玄関に付けようとしている、上がり框です。材質は梅の木で、赤身がとても綺麗です。このUの字が貴重なのです。このUの中央に腰掛け、靴を履くのです。変わっているでしょ。これはたまたま行った親戚の畑の脇に置いてあった物を貰ってきました。これに松、竹を組み合わせれば、縁起が良い?。私達はこの様な変木をこよなく愛します。例えば萱葺き屋根の曲がり木を利用した梁に、芸術性を感じます。ひび割れを防ぐ為に、写真のチェーンソーで裏側に背割を入れました。このカーブに合わせて床板を張るのが、また大変なんですけどね。手間がかかっている物は美しいの信念です。 | |
8 製材 |
これはかやんだいらと2人で行った製材の様子です。このような大きな帯のこで挽いていきます。ある程度丸太の状態でも、内部の様子がわかるけど、やはり挽いてみないとわからない。また、私は柾目に挽いてほしいが、手間がかかるのであまり頼めない。柾目は乾燥後もあばれが少ないので使いやすい。だからお客さんに渡した後も比較的安心できる。板目も木の良さが出て良いのだが。いつかは製材所を1日貸しきって、丸太の解体ショーをやってみたい。みなさんどう、参加しませんか?。挽き終わった順から、入札開始価格を書いて並べていく。全部終わった後にせりを始める。 | |
7 楢 |
これは、楢です。去年初めて手に入れました。大きな節があったのでちょっと安かったかも?。びっくりしたのは木の内部に5寸くぎが入っていたことです。おかげで帯びのこが1本、パーになりました。家の周りや道路脇の木にはこの様な、事が時々あるそうです。また、けやきの木などは、石を抱き込む事があるそうです。皮の成長が活発なんでしょうね。楢は硬い木で、アンティーク家具にはあいそうです。目は年輪の他に独特の模様があり綺麗です。製材後は雨に当てて渋を抜きました。こげ茶色の渋がたくさん出て、下のコンクリートまでこげ茶色になってしまいました。 | |
6 桜 |
これは桜の木です。このコーナーの木材は皆そうですが、同じ名前でも色や目に差があります。この桜は比較的若い木で、むじなだいらの裏山に生えていたものです。若い木はとても暴れます。それから、風に吹かれてストレスが多い木も暴れます。ねじれ木や曲がり木も暴れます。なんか人間に似ているなー。 | |
5 けやき |
これはけやきです。カントリーには合わないと思いますが、日本古来の貴重な木です。神社、仏閣には欠かせない材木です。価格は高いのですが、あたりはずれが大きく、博打性が高い。この板は、変形木のけやきを製材したときに、出た廃材で焼却される運命でした。使い道はまだ考えていませんが、もったいないのでもらってきました。かなり複雑な木目が出てますよね。朴の木もUPしてみたんですけど、これに比べると変化が無くつまらないので、機会を改めてUPします。誰かいい使い道を提案して下さい。 | |
4 松 丸太 |
木材記念市の下見に行ってきました。私が狙っている松(パイン)は殆ど、ありませんでした。確かに最近、松くい虫の被害が多いようです。一応、この丸太1本が良いと思いそんなに高くなければ、せり落としてもらうつもりです。丸太は中が見えないので樹皮とか木口で情報を読み取りますが難しいです。普段はもっと良いのがあるはずなのですが、残念です。関係者に聞いて今後、良い物がでそうなら来月にします。でも、あまり入手が遅れると梅雨の時期の管理が大変になります。 | |
3 延寿 |
この木はえんじゅと言い、縁起がいい名前です。木の色を解りやすくするため、えんじゅの木でできたふくろうの置物を置いてあります。この木の大部分はこげ茶色で、周辺部のみ白色で対照的です。私は木工旋盤を使い、この木でノブを作るつもりです。原木が曲がっていたので板に挽いた後、木目に沿って木取りができるよう短く切ってから、角材にしています。でもこの木は硬かった。 | |
2 松 |
やはり一番多く使うのは松の木です。昔は家の構造材にしかならないと思っていましたが、良い木になると、家具でも全然問題なく使えます。特に赤身が良いですね。松は梅雨の時期にかび易いので、その頃の管理には気を使います。
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1 杉 |
裏板等には杉を多く使います。杉は市場でなくその辺にある物を使用しています。松と違って梅雨でもかびが発生しないので、管理は楽です。杉の赤身は腐りにくく家の土台に使う場合、栗よりも上等です。 |