製作は依然準備中です。 英語の代名詞が「女性」に象徴されるように 船というものは常に整備していないとあっという間に荒れ果ててしまいます。 現役を引退した係留保存船の場合は更に様々な安全対策が法律で求められるため その改修工事に加えて、日常の保守作業とは別に定期的な点検整備が必要です。 もちろんそれら維持管理に必要な費用は莫大な額に登り、 陸上建造物のそれよりもはるかに高価に付くのが実情です。 船が保存される理由は海事教育の普及か、または観光目的である事が多いのですが、 いずれにせよ、船を維持保存してゆくのは並大抵のことではありません。 鳥羽のぶらじる丸や別府のオリアナのように、 経営難を理由に解体や売却に追い込まれた保存船もあります。 そして、船が保存されるためには、 ただ単に「古いから残せ」という感情論以前に その船がなぜここになければならないのか、地域とどう密着してゆくのかという 広い視野と長期的な展望がなければ、いずれ立ちゆかなくなってしまいます。 それが何とか上手くいっているのが横浜の氷川丸や横須賀の三笠であり、 誰にも理解されなかったのが千葉のこじま(旧海軍海防艦志賀)だったように思います。 船の科学館に保存されている初代南極探検船「宗谷」が 整備工事の費用を補う目的で募金を募っています。 詳細は下記のリンク先を参照して下さい。 http://www.funenokagakukan.or.jp/other/soya/index.html |
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