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『ミツバチのささやき』(El Espiritu De La Colmena)['73] | |||||
監督 ヴィクトル・エリセ
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ヤマのMixi日記 2017年10月26日22:53 三十二年前の十一月に観て以来の再見となった。なんでも「高い芸術性を孕み、決して古びず、今なお輝きを増す珠玉の作品たち」を劇場が選び、上映するという“the アートシアター”の第1回上映作品に選ばれた映画らしい。 当時、僕が二十七歳のときに記した映画日誌にも、それに相応しいようなことが綴ってある。当時はまだ娘も生まれておらず、アナの吸引力に捕えられた覚えがあるが、今となっては、実の孫娘の愛らしさには及ばない気にさせられることに苦笑した。 それにしても、こういう余白がたっぷりある映画を観る機会がとんとなくなってしまっているのが何とも悲しい。田舎の高知でさえ、本作は普通に映画館に掛かっていたわけだ。今こういう作品がシネコン興行のなかで番組として並ぶことは想像だにできない。21世紀よりも20世紀のほうが豊かだった気がするのは、老年のボヤキなのかなぁ(たは)。 ところで、この“the アートシアター”、第2回上映作品は、映画の開始早々に「よさこい節」を唄うシベリア抑留兵と思しき男が映し出される『動くな、死ね、甦れ!』らしい。高知シネマフェスティバル'95 で僕たちが上映した作品だけど、果たして再映されるか楽しみだ。 コメント談義:2017年10月27日 01:08~2017年10月27日 21:45 (中田さん) 僕のように俗物的な人間には、よく分かりませんでした(T_T)。少女の可愛さには参りましたが。母親の苦悩も今ひとつ理解しづらかったです。 ヤマ(管理人) ◎ようこそ、中田さん、 まじめな方ほど、余白に自分勝手な書き込みしちゃうことを躊躇いますからねー。 (八木さん) スクリーンでやってたんですね。DVDで何度か見ようとしましたが途中で挫折(なぜか寝てしまう😀)。スクリーンなら、と待っている作品でした。なかなか巡り合えません。 ヤマ(管理人) ◎ようこそ、八木さん、 今回、デジタルリマスターだったんだけど、実は僕のなかでは結晶化が進んでいて、画像的にはもっと深みがあった気がして少々戸惑ったとこもあった。でも、画面構成、フレームの中に入ってきたり出ていく動きの絶妙感は思ってた以上のものを感じたりしたよ。だから、やっぱスクリーン観賞向きの作品だね。 (アリエルさん) エリせのミツバチと、エルスールは大好きな映画で、DVDボックス持っていて、たまに見返しています。ミツバチ、ではアナより、イザベルのほうが好きです。死んだふりをするのは、イザベルだったような… 『動くな~』もかつて見ています。再映されるといいですね。 ヤマ(管理人) ◎ようこそ、アリエルさん、 そうでしたねー、エリセ。『エル・スール』では、テクスト拝借もしてますよね。 “the アートシアター”の第1回上映作品がミツバチなのは、あの時代を過ごした我々には、いかにもな納得の選出でした。 | |||||
編集採録 by ヤマ '17.10.26. 美術館ホール | |||||
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