『愛する人』(Mother And Child)
監督 ロドリゴ・ガルシア


ヤマのMixi日記 2013年05月31日00:35

 邦題の『愛する人』よりも原題の『母と子』が率直に語るように、命を継いでいく女性の営みにおいて、いかに父親というものが何も知らないでいるかを思い知らされる面を持ちつつ、触発してくれるものがとても豊かな作品だったように思う。

 エリザベス(ナオミ・ワッツ)の父親と思しきトム(デヴィッド・モース)にしろ、エリザベスの遺児エマの父親ポール(サミュエル・L・ジャクソン)にしろ、カレン(アネット・ベニング)やエリザベスがどのような思いを抱えて身の処し方を決め、その後を独りでいかに過ごしたか、到底、想像が及んでいないように思う。

 37年ぶりに再会したカレンとトムがベッドを共にした後、14歳で出産したカレンのその後について、触れるに触れられないで訊かずにいたであろうトムに「貴方のほうからは尋ねてくれないのね」と寂しげに零したカレンの言葉に絶句しているトムの風情は、37年間全く接点のないまま過ごしながらも互いに終生忘れられない、最も深く愛し合ったとの記憶に囚われている関係であることを確認し合ったうえでのものであるだけに痛切だったような気がする。

 卵管結紮をしていて受胎というものをなめていたエリザベスが予期せぬ妊娠をしたとき、もし彼女自身の中で父親がどちらであるかの確信が持てていたならば、彼女はポールの前から姿を消したりはしなかっただろうか? 頼れる者が誰一人いない厳しい生い立ちをサバイバルして弁護士にまでなっている彼女は、おそらく後悔などというネガティヴな感情は徹底的に排除して生き延びてきているだろうから、愛し合う若夫婦ぶりを誇示しているかのような隣の主婦の嫌味への当てつけに若い夫を誘惑し、自分の脱いだ下着を彼女のクローゼットに仕舞い込むなどという悪意に満ちた悪戯を施したようなことに対しても、後悔することを自らに禁じていたに違いない。

 カレンにエリザベスを育てることをいちばん許さなかったのは、どうやらカレンの母親だったようだが、母親がそのことを後悔し、娘の人生を台無しにして悪かったと謝りたい想いを持っていたことを、その死後に家政婦の口から聞かされたときの悲痛としこりの解れがなければ、彼女とパコ(ジミー・スミッツ)の出会いも豊かな結実には至らなかったであろうことを思うだに、人と人との巡り合いの機微と運命性に想いを馳せずにいられなかった。仕事としての介護はこなせても対人関係はうまく結べない気難しさを自認していたカレンの険が次第に取れていく過程をアネット・ベニングが見事に演じていたように思う。

 そうして、カレンの母から、その曾孫になるエマの首へと受け継がれていったペンダントと生命の数奇な繋がりを観ながら、命を生み継いでいくことの掛け替えのなさを潰えさせない養子制度の持つ意味について改めて考えさせられたような気がする。

 奇跡の縁の物語を、綺麗事とはかけ離れたリアルな陰影のなかで、ある種ファンタジックなまでの深みあるカタルシスに繋げる、なかなか見事な作品だったように思う。大したものだ。

 それにしても、二十年余り前『ジャングル・フィーバー』が公開されたとき、白人男性と黒人女性ではなく、黒人男性と白人女性の異人種間恋愛が描かれることでタブーに触れた問題作とされたことが、遠い昔のことのように感じられる作品だった。あるべき方向へのフラット化が進んでいる部分も確実にあるのだなとの感慨を覚えた。



コメント

2013年05月31日 08:28
(ケイケイさん)
ねっ、良かったでしょ?o(^-^)o
わたくしの一昨年のNo.1作品でございます。


2013年05月31日 19:53
ヤマ(管理人)
◎ようこそ、ケイケイさん

そちらの映画日記のほうに書いておいでの主要人物だけでもかなりな数なのに、
その誰もが印象深く、人物造形が深くてとても感銘を覚えました。
それにしても、そちらでは一昨年の作品ですか!(嘆息)
お薦めいただいたんで、リクエストを続けていたら、ようやく上映してくれましたよ〜(笑)。

ところで、ケイケイさんは、
エリザベスがポールの前から姿を消したのは、何故だと思っておいでますか?
また、出産で死ななければ、エリザベスはエマを産んだ後、どうしたと思いますか?


2013年06月01日 01:16
(ケイケイさん)
リクエストして下さっていたんですか!
嬉しい〜、ありがとうございます!

 エリザベスがポールの前から姿を消したのは、何故だと思っておいでますか?
妊娠したからだと思います。
ポールの子供の可能性があったからだと思います。
もしポールの子なら、彼は描かれたように責任を取りたいと言うと
予測したんだと思うんですね。
エリザベスは、きっとポールを愛し始めていたと思うんです。
子供もポールの子であって欲しいと願っていたはず。
だから黒い子を観て、とても幸せそうだったでしょう?

逃げたのは、幸せになるのが怖かったんだと思います。
幸せを知らなければ、それでやり過ごせますが、一旦知った幸せを
失った後の怖さを先に考える、そんな思考が彼女の人生にはあると、想像しました。

 また、出産で死ななければ、エリザベスはエマを産んだ後、どうしたと思いますか?
子供の父親には知らせず、一人で育てると思いました。
そして自分の生みの母を探していたと思います。


2013年06月01日 23:20
ヤマ(管理人)
◎ようこそ、ケイケイさん、

リクエストの甲斐ある観応えのある作品でした。
お薦めいただいてから二年余り経っての観賞なので、
質問してもどうかとの懸念もありましたが、杞憂でしたね(笑)。

姿を消した理由について、誰の子か自信が持てないゆえの逃避というより
“幸せになるのが怖かった”と観ることには、意表を突かれましたが、
伺えば、なるほどなぁとの思いも湧きます。
映画日記のほうにお書きの
女が誰とでも寝るというのは、私は一種の自傷行為だと思うというように
隣室の若い夫とのエピソードを観る視点とも繋がるところのある部分ですよね。
そうか、シルヴィアかと大いに合点がいきました。

子供がポールの子であってほしいと積極的に願ったかどうかは、
僕は必ずしも重視していなくて、肌の黒い子であれ、白い子であれ、
我が子であることに対しての思いが最も強くて、
父親がどっちであろうとエリザベス的には大差なかったのではないか、
と思っているのですが、ポールの子を願うとのケイケイさん説も頷けますね。

ポールは、エリザベスに去られた後、一年経たないうちに新たな出会いを得て、
エリザベスが妊娠しているのが自分の子なら
三か月前に出会った女性との東部行きを反古にして、
父親の務めを果たしたいと申し出るのですが、
エリザベスが姿を消したのが、その直後だったのが意味深長でした。
貴方の子だとさえ言わなければ、どうせ東部に去っていくポールでしたからね。
なぜ再び姿を消したのか、想像を刺激されました。

思えば、エリザベスの“人生に対する思考”には、
日記のほうでご指摘のとおりのような側面が
“愛と家族の問題”に対してはあったかもしれませんね。
仕事のキャリアにおける“自己実現”や“幸福追求”には貪欲だったようですけどね。

出産で死に至らなかったら、どうしたか。
これについては、僕自身は実は、回答を用意できていませんでした。
どっちの子かはっきりしたからということで
東部にポールを追っていくエリザベスではなかろうし、
カレンのように養子に出すというのも違う気がするし、
でも、妊娠したことで、母親に言付ける手紙を託していたのだから、
母親のカレンを探し始めるというのが順当なんでしょうね。

その手紙は存命中には届かなかったけれども、
死してなお“生きた継ぐ者”を残し得た奇跡に心打たれるとともに、
僕は男の側ですから、トムにしろ、ポールにしろ、
父親なんてお呼びでない“絆”のようにも思えて
少々疎外感を味わったりもしていました(笑)。


2013年06月01日 23:47
(ケイケイさん)
 エリザベスが姿を消したのがその直後だったのが意味深長でした。
ここも幸せになるのが怖かった、という私の感想を後押しした行動でした。
誠実とか真心とか、そういう感情を知らずに育つと、
逃げたくなるんだと思うんですね。
鬱陶しいのではなく、知らない感情は、とても居心地が悪いんだと思うんです。

子供はやっぱりポールの子であって欲しかったんじゃないですかね?
妊娠は、エリザべスが愛について初めて誠実に対応しようとした事だと思うんですね。
脈々と続く母と子の関係を描く内容から考えても、
やはり子供は「愛の結晶」であって欲しいと願うのじゃないかなぁ。

 僕は男の側ですから、トムにしろ、ポールにしろ、父親なんてお呼びでない“絆”のようにも思えて、少々疎外感を味わったりもしていました(笑)。
そうなんですか。
彼女たちは、意固地に「自分だけの子」と思っていたわけじゃないので、
私は全然そんな感情はなかったですね。それはちょっと僻みかもですよ(笑)。


2013年06月02日 01:31
ヤマ(管理人)
 誠実とか真心とか、そういう感情を知らずに育つと、逃げたくなるんだと思う
ポールがエリザベスの採用面接の際、履歴書を見ながら、
あちこちに渡り歩いていることを訝る場面がありましたが、
キャリアアップのためということだけではなく、
そういうことで逃げ出していたのかもしれませんね。

エリザベスの妊娠については、僕は作中では、
不妊手術により受胎というものをなめていたことへの懲罰的な意味合いを
彼女がその運命に対して感じ取ったような気がしてました。
絶対にそんなはずはないと否定していた姿と、
妊娠が事実であり間違いないことを告げられると同時に
彼女の意思確認もしないままに中絶するものと見越している女医に対して
強い反発を見せていた姿が、印象深く残っています。

過酷な生い立ちをサバイバルしてきた彼女の身に着けたものとして、
その強力なキャリアのほかに僕が最も顕著に感じていたものは、
同情に対してであれ、侮蔑に対してであれ、機嫌取りに対してであれ、
彼女のなかにある“他人に心の内を見透かされることに対する反発”でした。
隣室に住む若夫婦にポールとの二人連れで鉢合わせたときに、
すかさず父親だと紹介したり、エリザベスのことを認めて
ポールがチームの責任者に抜擢しようとしたのを、すかさず拒んだりしたのと同じく、
予期せぬ妊娠の事実にじっくり向き合う暇もなく、女医に言葉に
すかさず反応する形で、中絶なんかしないとの選択をしたのだと感じました。
そして、自分の発した言葉に対する頑固なまでの貫徹は、
帝王切開を拒むことも含めて、彼女がこれまでの人生のなかで
“自己実現”を果たすために自身に課してきたことなのだと思います。
それでもって自分の命を落とし、
母としての育ての役割を全うできない結果に至るのだから、
エマにとってみれば、身勝手というか、
カレンがエリザベスに対してしたこととあまり変わりのないことに
なってしまうわけですよね。それでも、エリザベスは
医師の助言に従ったりできないパーソナリティとして
育ってきているんだろうと思います。
ホントに過酷なことだと思います。

父親の件は、確かに男の側の僻み目かもしれませんね(笑)。
でもまぁ、無力というか、お気楽というか、まぁ何とも…(笑)。


2013年06月02日 12:04
(ケイケイさん)
 そういうことで逃げ出していたのかもしれませんね。
私はそう感じました。
戯れに不倫や略奪愛もしたでしょうし、独身同士のお付き合いもあったと思います。
それが真剣に変わりそうになったら、きっと逃げ出していたんだと思います。
安住出来ないんですね。だから、
「いつもロスアンゼルスに帰ってくるのは、私の生まれた場所だから」のセリフに、
すごく泣けたんですね。
エリザベスにとって、唯一のアイデンティティは、それしかないんですよ。

 彼女のなかにある“他人に心の内を見透かされることに対する反発”でした。
これは自分に自信がないからだと思いました。
愛された記憶がないから、自分に自信を持てないんでしょうね。
それで、反発という衣を常に着ている。
親の愛は無条件なものですよね。
成長しても、その思いを胸に辛いことも乗り越えようとするでしょう?
ダメな親なら、反面教師にする事も出来るけど、親を知らなければ
どうすることも出来ません。
親に捨てられたと言う過去は、自尊心の欠如に繋がると感じました。

 彼女がこれまでの人生のなかで“自己実現”を果たすために自身に課してきたことなのだと思います。
私はこう取られると、ちょっと哀しいです。
これは彼女が積極的にしてきた事だとは感じないですね。
思考より先に、身に付いた反発と言う衣がさせたんだと思います。
エリザベスは頑張り屋さんで賢い人ですよ。
その人でさえ、出自の傷は癒やす事が出来なかったんだと思うと、また泣けました。
子供を産む事は、母親を知る事の賭けだったのかも知れません。

 それでも、エリザベスは医師の助言に従ったりできないパーソナリティとして育ってきているんだろうと思います。ホントに過酷なことだと思います。
ホントにねぇ。
一度でいいから、カレンと会わせたかったです。

 卵管結紮をしていて受胎というものをなめていたエリザベスが予期せぬ妊娠をしたとき、
舐めていたんじゃなくて、卵管結索と言う設定は、母親否定ではないですかね?
単なる避妊ではなく、自分が母になる事も、自分の生みの親に対しても。


2013年06月02日 15:47
ヤマ(管理人)
不妊手術の件で、僕がなめていると書いたのは、
作り手の施した設定のことではなく、
登場人物であるエリザベスの手術効果への過信のことですよ。
彼女が何故そのような手術をしたのかは、ケイケイさんのご意見に同じです。

“他人に心の内を見透かされることに対する反発”については
ご賛同いただけたようですね。ありがとうございます。
その原因が自分の存在に対する自信のなさにあるとの解釈は、僕も同じです。

そのうえで、
 >>予期せぬ妊娠の事実にじっくり向き合う暇もなく、女医に言葉に すかさず反応する形で、中絶なんかしないとの選択をした
と解するのは、「ちょっと哀しい」ですか?(たは)
それとも、直接的に言及してくださっている
 >>自分の発した言葉に対する頑固なまでの貫徹は…彼女がこれまでの人生のなかで“自己実現”を果たすために自身に課してきたことなのだと思います。
という解し方のとこが「ちょっと哀しい」のでしょうか?

ひとつ確認ですが、
 その人でさえ、出自の傷は癒やす事が出来なかったんだと思うと、また泣けました。子供を産む事は、母親を知る事の賭けだったのかも知れません。
とコメントしてくださっている“泣けてきた賭け”というのは、
「帝王切開を拒むことへのこだわり」であって、「中絶を拒んだ反発」のほうでは
ないんですよね?
ケイケイさん的には、やはり医師の助言を聞き入れて、
中絶はせずに帝王切開での出産を選ぶべきだったと思うけど、
そうできなかった彼女の心情も理解できるということなんですよね?


2013年06月02日 17:25
(ケイケイさん)
 登場人物であるエリザベスの手術効果への過信のことですよ。
了解しました。

 と解するのは、「ちょっと哀しい」ですか?(たは)
ヤマさんまで哀しませてしまったみたいで、申し訳ないです(笑)。

 「自分の発した言葉に対する頑固なまでの貫徹は…彼女がこれまでの人生のなかで“自己実現”を果たすために自身に課してきたことなのだと思います。」という解し方のとこが「ちょっと哀しい」のでしょうか?
そうですね。
自己実現と言うのは、ちょっと違うと思うんです。
とにかく心に鎧を着ていた人だと思います。
自己はずっと模索していたはずだけど、
彼女にとっては後悔する事ばかりだったはずで、
それでも自分をどうする事もできない人だったと思うんですね。
「自己実現を果たす」と言うと、強くて自分を律せる人みたいに感じたんですよ。
エリザベスの本質は弱くて脆い人だと、私は感じているので。
でも多分ヤマさんも私も、同じことを感じているけど、表現が違うだけかもと思えてきました。

 「帝王切開を拒むことへのこだわり」であって、「中絶を拒んだ反発」のほうではないんですよね?
いやいや、中絶を拒んだ事もですね。
子供を産む事全般であると、ご理解下さい。
生むだけじゃなくて、得る事もかな?

 ケイケイさん的には、やはり医師の助言を聞き入れて、中絶はせずに帝王切開での出産を選ぶべきだったと思うけど、そうできなかった彼女の心情も理解できるということなんですよね?
もうこの辺はだいぶ前なので不確かですが、
確かに観たときは納得した記憶があります。
でも今となっては、それが何故だったのか思い出せません。
書いとけば良かったわ(笑)。


2013年06月02日 21:08
ヤマ(管理人)
“自己実現”という言葉は、確か映画のなかでエリザベス自身が
人生の意味ないし目的として面接時に語っていたことだったように思うのですが、
本人がそう言っているからといって、そのとおりとは限りませんよね。
 「自分の発した言葉に対する頑固なまでの貫徹は…彼女がこれまでの人生のなかで“自己実現”を果たすために自身に課してきたこと」
と書いた僕が敢えて“”書きにしてあるのも、言わば、そういう趣旨でして、
彼女がその言葉どおりブレなく生きてきたと観ているわけではありません。
ただ、その言葉を標榜している以上、
「自分の発した言葉に対する頑固なまでの貫徹」を自身に課してきただろうし、
できたできなかったは別にして、“後悔などしない”という人生態度を
自身に対して課してきた女性なんだろうなと解しているわけです。

だからこそ、単に避妊をするのではなく、
ケイケイさんが“母親否定”と受け取るような強度の高い措置を自身に加えていたり、
逆境を潜り抜けて弁護士というハイステイタスを獲得したりできているわけで、
やはり相当に「強くて自分を律せる人」だと僕は解しています。
でも、人間である以上、当然ながら、完璧に強いだけではなくて、
もちろん本質的に弱くてナイーヴな部分も持っていると僕も思います。
反射的に反発を見せたりするのは、まさしくそういうところの現れですよね。

概ね、僕とケイケイさんの受け止めているエリザベス像に違いはなさそうですが、
ひとつ大きな違いがあるとするなら、僕は、エリザベスの出産選択を
彼女の意志的な判断というよりもかなり勢い的に選んだように感じており、
ケイケイさんは、とても意志的に“賭ける想い”を託して選んだように感じている
という点でしょうかね。
いずれにせよ、過酷な生を受けてのものという点では一致してますね。

命の危険を負ってまで帝王切開拒否にこだわったことへの納得について
ケイケイさんが当時の映画日記に書いておいてくださっていれば、
僕にはより一層、興味深い映画日記になってましたね〜。残念(あは)。






推薦テクスト:「映画通信」より
http://www.enpitu.ne.jp/usr1/bin/day?id=10442&pg=20110127
推薦テクスト:「TAOさんmixi」より
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1672606781&owner_id=3700229
編集採録 by ヤマ

'13. 5.30. 美術館ホール



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