『世界の中心で愛をさけぶ』をめぐって | |
ミノさん TAOさん 「映画通信」:(ケイケイさん) ヤマ(管理人) |
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No.5903から(2005/10/11 22:22)
(ミノさん) ヤマさん こんばんわ。 『世界の中心で愛をさけぶ』リンク、ありがとうございました。もっとちゃんと書いとけばよかった・・(笑)。 ヤマ(管理人) ようこそ、ミノさん。ひとつ『オペラ座の怪人』みたく連発なさいますか?(笑) (ミノさん) ちょうど「智恵子抄」をご覧になってたとあれば、そのセットは、かなりうらやましいですねえ。 ヤマ(管理人) 巡り合わせですかね〜(笑)。 (ミノさん) それに、原作を立ち読みしてどこまで忠実かまで確認されたとのことで、感心しております。 ヤマ(管理人) そちらのブログに書き込んだように、拙日誌に「二度に渡ってその名の出てくる『智恵子抄』」と綴った部分は、もしかしたら原作には登場してないのではないかと思って、映画を観た後、書店で立ち読みして確かめました(笑)。そしたら、高村光太郎ではなく、夏目金之助の話が名前絡みのエピソードとして登場してました。そこから想を得たんだろうと思いますが、冴えてますよね(感心)。 原作を「美化された純愛物語」である『智恵子抄』として描くというのが、映画の作り手たる行定勲のアンサーだったのだろうと思ってます。そういう意味でも絶妙の“忠実さ”ですよねー(笑)。 (ミノさん) 私にとっては、深夜のリクエスト番組で心通わせたり、そのかかる曲が佐野元春だったりと、実はあの映画に断片的に描かれている風景は、そのまんま私の思い出のようだったりします。なんせ世代がドンピシャですから。 ヤマ(管理人) そのセットはかなりうらやましいですねえ(笑)。 ま、僕もウォークマン世代ではあります、大学生でしたが。1969年生まれの彼らと僕は11歳違うんですけど、初代ウォークマンが発売されたのは、僕が21のときでしたからね。 (ミノさん) だから、見ながらもついつい点数が甘くなるほうに流れていきそうになるのをこらえながら見てました。 ヤマ(管理人) 甘く味わえるときは、とことん甘露に浸ったほうが絶対お得ですよ(笑)。糖尿病になる心配は決してないんだし、敢えて辛く観て得なことなど、一つもないモン(笑)。 (ミノさん) この映画見てから、長らく聴いてなかった佐野のアルバムを聴いてみたりして(笑)。聴きながら思ったんですが、16歳とか、17歳の頃に直感で感じ取った事って、やっぱ鋭いモノありますよね。大人と違って、自分にごまかしのきかない生き物ですよね。 ヤマ(管理人) 聴きながら思ったということは、当時ミノさんが直感で感じ取った何かを思い出されて、それがしみじみ身に沁みたということですかね(ふふ)。それって何だったんだろうな〜。 (ミノさん) なんというか、そんな風に思っていると、未だに青臭い思いを抱えて生きているという意味では、青春という状態は継続中・・とか思って、自分で笑ってしまいそうになりました(笑)。17歳頃の自分って消滅してるわけでもないというか。 ヤマ(管理人) 僕も消滅してはいないと思います。若者映画を観るたびに、さすがに遠い日々であることを痛感するようになりましたが、むしろ現在の原型は全てあの頃にできあがったような気がしますよ。思春期の成長の著しさに比べて、その後の成長の何と乏しいことか(たほ)。その後、変化はイッパイしてるんですけどね、特に腹とか髪とか(笑)。 (TAOさん) ヤマさん、こんにちは。『タッチ』で長澤まさみちゃんにはまり、その勢いでようやく重い腰を上げて『セカチュー』を見ました。いいですねえ。演出はぜんぜんあざとくないですね。 ヤマ(管理人) ようこそ、TAOさん。 巧みな意匠を凝らしてるうえに、アキとサクが実にいいですからね。それに我々世代にとっては、今時の若者ではなく「往年のミドル・ティーン」のどこまでも清潔な恋愛の描出には、よけいにほだされるようなところがありますよね〜。 (TAOさん) 回想部分に関しては、ほんとにいいです。ヤマさんの日誌を読んでなかったらきっと一生見なかったでしょう(感謝)。 ヤマ(管理人) お〜、なんと光栄な(喜々)。書き手冥利です(深々)。 (TAOさん) やるなあ、行定監督。 ヤマ(管理人) ほんとに。 (TAOさん) ミノさん、『タッチ』もいいですよ〜。 私は原作の絵柄が好きじゃなかったので、ほとんど読んでなくて、こんな話だったのかい!と驚きましたが(笑)。 ヤマ(管理人) 実は僕も原作ろくに読んでません(あは)。犬堂監督、このところ連発してますよね。こちらでの上映が去年の行定監督と同様のハイペースで、驚いてます。でも、『ジョゼと虎と魚たち』を除くと、『金髪の草原』も『死に花』もあまりフィットしなくて、僕は行定監督や塩田監督のほうが好みですね。だから、『タッチ』もなんとなく後回しになってたんですが、そういうことなら観に行こうかと思ったものの明日限りで上映終了で、ちょっと観られそうにもありません(残念)。 (TAOさん) この勢いで、危険そうな『春の海』も見ようかという気になってきました、行定監督作品(笑)。 ヤマ(管理人) そんなのも撮ってるんですか? (TAOさん) ヤマさん、『春の雪』の予告はまだごらんになってませんか。主役は、妻夫木くんと竹内結子なのです。 ヤマ(管理人) そう言われると、妻夫木&結子って、なんか聞いた気もするけど、予告編じゃあなさそうです。きっとTVかなんかで垣間見たんでしょうね。そう言えば、TAOさんは『北の零年』は御覧になってましたっけ? (TAOさん) まだ見てません。長さと立派さに負けて…(笑)。 (ケイケイさん) 『セカチュー』、公開時のときは、散々周りから「別に観やんでもええで。」と言われたので見送ったままです(笑)。そうなんですか、いいんですか。 ヤマ(管理人) 雑文のほうに「第56回高知市文化祭への参加映画を選定して」というのをアップしてるのですが、いちおう優秀賞なんかに選定しちゃってます(たは)。ミノさんもブログのレスに「何でも見てみるもんですよね」と書いてましたが、観てみないことには始まりませんね、映画は。スカでもアタリでも(笑)。 (ケイケイさん) 高校生の時、国語の先生が「ベストセラーは時間が経ってから読みなさい。その時の風評に自分の感性が流されてしまいがちなので。」と仰った記憶があります。 ヤマ(管理人) これ、これ、これなんですよ!(喝采) 僕が拙日誌を観たその日には綴らずに、時間をおいて反芻作業を経てから書くようにしているのは。流されるのは風評にってことではないんですが。 (ケイケイさん) でもいつでも読める本と違って、映画はビデオになると若干別物になりますもんね。 ヤマ(管理人) そうですね。とりわけ観る場の違いということが大きいように思います。 (ケイケイさん) 公開時見逃すと、後で悔やんでしまいます。長い風雪を越えて支持される作品に当たりハズレが少ないのは、映画も小説も同じですね。 ヤマ(管理人) 本当にそうですね〜。そう言えば、近頃、小説を読んでないなぁ(苦笑)。 |
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by ヤマ(編集採録) | |
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