『マトリックス・リローデッド』をめぐって
神戸美食研究所」:(タンミノワさん)
(TAOさん)
(ドンドコ屋さん)
DAY FOR NIGHT」:(映画館主・Fさん)
my jazz life in Hong Kong」:(kaoriさん)
Across 211th Street」:(Tiさん)
ヤマ(管理人)


 

2003/07/29 22:26
---------------『マト・リロ』にエロスはあったのか?--------------
(タンミノワさん)
 「マトリロ」拝読しました。

(管理人ヤマ)
 ありがとうございます。

(タンミノワさん)
 私もちょっとタイムラグがあり、この映画、さっさと忘れかけていたのですが(笑)。

(管理人ヤマ)
 一ヶ月余り前ですか、タンミノワさんが「『マトリックス・リローデッド』がヌルイ9つの理由を宇宙の中心で叫ぶ」をアップしたの。
 あれ、でも、ごもっともやと思いますし、最後の「やはりやりすぎるとアレは飽きるんやということがよ〜くわかりました」なんか流石やなぁって笑えましたよ。

(タンミノワさん)
 でも、さすがヤマさん、バカ映画でもきちんとヤマさん流に消化していますねえ。

(管理人ヤマ)
 能書きコキが「その能書きの多さには些か閉口した」なんて書いてるんだから、笑っちゃいますよね(苦笑)。

(タンミノワさん)
 ところで、例の「生き返れ」攻撃ってエロス感じたんですか〜。(笑)

(管理人ヤマ)
 ええ、あのニュウ〜って入っていく感じに(笑)。

(TAOさん)
 わはは。同感です。ちょっと強引だけどよかったですよね。
 ヤマさん、おひさしぶりです。

(管理人ヤマ)
 ようこそ、TAOさん、おひさしぶりですねぇ〜。
 あ、数少ない賛同者のお名乗り、ありがとうございます。

(TAOさん)
 心臓鷲掴みテクもなかなかエロくて、エロスとお笑いって紙一重なんだなあってしみじみ思いました。

(管理人ヤマ)
 TAOさんもアブ注意報っつうか、警戒警報いるかも(笑)。

(ドンドコ屋さん)
 こんばんは〜。心臓直マッサージ、官能でしたかあ。
 僕は「必殺」シリーズのレントゲン画像を連想しましたけど。

(管理人ヤマ)
 ようこそ、ドンドコ屋さん。
 でも、官能は死と隣り合わせなんだそうですよ(笑)。

(タンミノワさん)
 私はあのへんでかなりしらけてしまいエロスは感じそこなったんですけどね。残念。
 相当、ダウンしてたのかもしれません。(笑)

(管理人ヤマ)
 立つんだ!ジョー!って、わしゃオッチャンか?(笑)
 しかし、みんなあそこでシラけてたみたいだから、僕が単に欲求不満だったのかも(とほ)。
 しかもちょっちアブが掛かってるみたいで、ヤバイなぁ(苦笑)。

(タンミノワさん)
 でも、結構マトの心臓マッサージにエロを感じた人がいるんですね。私、全然SEXを連想できなくってなんか損した気分です(笑)。

(管理人ヤマ)
 アブ系修行でもなさいますか(笑)。


---------------キーワードは「選択」------------------------------
(タンミノワさん)
 あと、ヤマさん評の中で気になったのが「人の苦悩の源は、何かを選び何かを捨てる選択に対する自己責任と後悔というものに、確かにその大半が占められているのかもしれない。苦悩の有無が幸不幸と直結するわけでもないのだが、選択の余地なしのほうが苦悩自体は少なかろう。」というくだりです。
 確かに「選択」ってキーワードでしたよね。ゲーム的ではありましたが。

(管理人ヤマ)
 前作でも赤ピル青ピルってとこなどに顕著に出てきているんですが、今回とても面白かったのは、マトリックス自体の出来はバージョン1が最も出来がよいのに、それでは人間が受け付けてくれなかったってとこですよ(笑)。
 マトリックスの側は、人間の生体エネルギーを必要としてますが、あれって物理的化学的なモノだけではなくて、イメージとかビジョンといった想像力による資源も含んでいるんでしょうね。だから、人間が受け入れてくれるプログラムじゃないとダメなんでしょう。で、そうすると「選択」ってことができないと、人間は受け付けないんですよね。でも、選択を許すと必ず「例外」「異分子」を生み出すのが人間でバグ干渉の蓄積のようなものができて再インストを要するようになるんでしょう。

(タンミノワさん)
 マトリックスの外に出たとたん、選択を迫られることばかり。マトの中にいれば、余地なく生きられるのに。選択恐怖症の私にはマトの中の方がよさそうやんか、とか思えてしまいます。

(管理人ヤマ)
 マト出ると、汚いし、ね(笑)。
 それはともかく、常により良きものなり正解を選ばなきゃいけないって強迫があると選択ってとってもおっかないことになってきますよね〜。
 まずは強迫から脱することが恐怖から逃れる道なんでしょうな。

(TAOさん)
 今回のキーワード「選択」で気づいたのは、マトリックスってじつは「杜子春」だったんだなあ、と。

(管理人ヤマ)
 おおー、成る程〜! おっ母さんの鞭打ちがトリニティってわけですか。
 じゃあ、仙人ならぬ救世主、おんりしちゃうんですかね(笑)。んでもって、分を過ぎた夢を見るのはやめて、地道にコンピューター会社のリーマンやるんだって(笑)。

(TAOさん)
 たぶん次回は、「もし、あのときおまえがザイオンを選択していたら、救世主の資格を失っていたのだ」という台詞があるはず(笑)。

(管理人ヤマ)
 あ、こっちに来ちゃうんですね。おっ母さんの苦境を見て見ぬ振りしてたら、儂がお前を殺していたとか言う仙人のお言葉がありましたよね、確か。ふーむ、やっぱ救世主なんだ、アンダーソン君(笑)。


---------------『レボリューションズ』の結末予想------------------
(ドンドコ屋さん)
 しかしあちこちのサイトで「レボリューションズ」の結末予想とかやってるみたいですけど、

(管理人ヤマ)
 あ、そうなんですか、そういうのが流行ってるんですか。
 これ、実は僕もやってるんですよ。日誌には綴ってませんが(笑)。

(ドンドコ屋さん)
 案外、マトリックスのすべてが入ってるコンピュータをハンマーで叩き壊して終わりとか。
 またはコンセントを抜いて消滅とか。

(管理人ヤマ)
 そんなご無体な〜(笑)。
 けど、そう思わせるような要素もあるんですよね。

(ドンドコ屋さん)
 世界中怒るやろなあ〜。

(管理人ヤマ)
 そうそう(笑)。そやから、いくら何でもそれはないだろーって、ね。
 そやなー、ついでやから、某所に書き込んだ僕の予見というのをここに改めて書いちゃいます、少々長くなるけど(笑)。

 設計者が言うように、全てがプログラミングってことになってザイオンさえもって話なら、そのプログラムってアンダーソン君の夢なり妄想なの?ってな、最終作にして恐怖の夢オチなんて事には、よもやなってくれるなよって危惧しつつも、まさかそんなバカはやんないだろうって何処か安心してるんですけど、そうなると気になるのが、やっぱスミスなんですよね。
 実は僕は、スミスは裏アンダーソンだって話になるんじゃないかって思ってるんですけどね。
 あいつも遂にリアル側へも登場できるようになりましたしね(笑)。つまりは、あいつもアンダーソンやモーフィアス、トリニティと同じくリアル側の存在なんですよ、きっと。本名ヘンダーソンとか言って(笑)。
 で、アンダーソンがマトリックス世界では救世主「ネオ」となったように、ヘンダーソンはマトリックス世界ではエージェント「スミス」なんです。でも、ヘンダーソンのほうはすっかり「スミス」に馴染んじゃってて、自分が人間のヘンダーソンってこと忘れてたんですよ。

 前作の最後でスミスがネオに語った謝辞は、ネオによって自分がネオと同様、リアルの人間であったことに気づいたってことなんじゃないかしら(笑)。
 最終作では「アンダーソン君、実は僕はヘンダーソンだ」ってな台詞をあの口調で言ったりしないかな〜(笑)。
 で、レボリューションでは、マトリックス世界そっちのけで、リアル世界でアンダーソンとヘンダーソンが対決するようになって、あわてたマトリックス世界の側が、リアルとバーチャルの間での手打ちを持ち出してき、まるで『A.I.』のように自力進化するプログラムとして、ヴァージョンアップなんかで、リセットや再インストしない連続性を保証して共存を図ろうとするんです。
 でもって、めでたしめでたしのゲリラ解散でのザイオン解放って話になるんじゃないかって、ね。

 ってな予見なんですけど、ね(笑)。
 めでたしめでたしってとこがミソなんです、僕的には(笑)。

(映画館主・Fさん)
 ヤマさん、こんにちわ〜。
 「マトリロ」読ませていただきましたよ。

(管理人ヤマ)
 ようこそ、Fさん。早速ありがとうございました。
 Fさんのも拝読しましたよ。大長編の力作でしたね。期待との相対性っていうのは本当にそうですよね。ズレちゃうと、坊主憎けりゃとか、アバタも…ってなことになりますよね(笑)。

(映画館主・Fさん)
 僕もこれっていろいろ言われてるけど、それなりにスゴイじゃんと思っていたのですが、

(管理人ヤマ)
 ま、あれだけの映像を展開してますからね〜。

(映画館主・Fさん)
 でも、何を言っても「バカか」って冷たい反応しか得られなかったんですよねぇ。

(管理人ヤマ)
 え? そーなんですか? そんなふうにも見えませんでしたけどね。
 と言っても、やりとりの中味までは読んでなかったのですが、けっこうスレッドが立っていたんじゃありませんでしたっけ?

(映画館主・Fさん)
 でも、僕が何を言っても相手にされなくても、ヤマさんが一言書くと山が動きますねぇ。やっぱり信頼の度合が違うのでしょう。ヤマさんにああ言われちゃうと、みんなも「そうかなあ」と思うのかもしれません(笑)。

(管理人ヤマ)
 タンミノワさんが「消化」って言ってくれてるだけで、ドンドコ屋さんには、官能っちゅうよりも必殺でしょって言われてますが(笑)。あ、でも、TAOさんがエロいって同意してくれましたね(笑)。お笑いと紙一重や言うてますけど(笑)。

(映画館主・Fさん)
 やっぱり「マトリックス」は、僕にとって鬼門ですね。
 「マトリックス」に始まり「マトリックス」に終わる・・・というのがいいのかもしれません。

(管理人ヤマ)
 とんでもありませんよ。今回改めて前作「マトリックス」についてのものも拝読しましたが、いやぁ、とても刺激的なものでしたよ。

(ドンドコ屋さん)
 こんばんは〜。なるほど〜、スミスの実在の登場ですかあ。なんでもありの話になると、それもありうるかもしれませんねえ〜。

(管理人ヤマ)
 ね、ありそうでしょ(笑)。

(ドンドコ屋さん)
 で、それがアンダーソンのお父さんやったとか。実はトリニティも妹やったとか。モーフィアスは俳優になる前に大工やってたとか。んなアホな。

(管理人ヤマ)
 けどなぁ、隠し子ならいざ知らず、隠し親や隠し妹って、そんな(笑)。

(ドンドコ屋さん)
 でも、この前雑誌の星取表見てたら「リローデッド」についてある人は「完結していない話は評価対象外」として無印にしてましたけど、ホントのところは僕もそんな気分なんですよねえ〜。

(管理人ヤマ)
 そんな、ずっと後になって続編が出たりするものもあるのに、この人、何を以て「完結」って言うてるんでしょね(笑)。「評価」なんて大きく構えるから難儀なんでしょうが、ようせんなり、ようわからんってことなら、そう宣言すればいいのに、それを完結してない話のせいにするのは、ずっこいよーな(笑)。
 僕だって、評価ということで言えば、ようわかりません。前作ほどやないとは思いますが、けっこうイケてるやんってとこですかね。かなり脱力もさせられましたけど(笑)。

(ドンドコ屋さん)
 「SWエピソード2」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」とかなら僕もいろいろ言いたくなったもんですけど、やっぱり「リローデッド」にはそれがあまりないんですよねえ〜。
 なんでかなあ、といろいろ考えるに、やっぱり仕掛けにこだわりすぎなんちゃうか? とか思えたりして。
 物語自体にも、それをどう語るかという手法にも、仕掛けを凝らしすぎて、その過剰さの割りに、この物語を語りたいという欲求があまり感じられないというか。

(管理人ヤマ)
 あ、これはそうですねぇ、確かに。僕も同感です。物語は、あくまでネタなんですよね、ネタ!
 作り手にとっての、語りたい、見せたいってのは、物語のほうじゃなく、むしろ仕掛けのほうという感じ(笑)。それも、チンケに映像なんかに留まってないですよ。イベントとしての仕掛けなんですよね。
 前作から遥かにスケールアップしている一番の部分っていうのは、実は、このイベント化の部分だろうって思うんですよ、僕。もう映画だけ観てたんじゃ「完結」させようのない世界になってますよね〜。アニメもゲームもDVDも、み〜んなチェックしなきゃ(笑)。  僕には、そこまでの熱意ありませんけど。

(ドンドコ屋さん)
 作家の姿がまったく見えないというか。・・・などという言い方もちょっと堅苦しすぎるかなあとも思えるんですけども。

(管理人ヤマ)
 いえいえ、非常に示唆に富んだご指摘でしたよ。ありがとうございました。

(kaoriさん)
 ヤマさん こんにちは
 私もスミス氏が次回の鍵になるのでは、とにらんでいるのです。

(管理人ヤマ)
 あ、やはりそうでしたか(笑)。ようこそ、kaoriさん。

(kaoriさん)
 にらんだまま終わってしまうような気もしないでもありませんが(笑)。
 彼は、マトリックス側から見た堕天使にあたるんじゃないかと思います。エージェントが天使だとしたら、暴走した彼は堕天使。マトリックス側から見て堕天使だったら、人間側から見ると救いの神になるのかも。とか思ってるんですけど。どーかしらん。

(管理人ヤマ)
 じゃあ、場合によっては、スミスが「人間側から見ると救いの神」との救世主になってトリニティに愛され、アンダーソン君は、パーセフォニーに鞍替えして取り込まれたりするんでしょうかね(笑)。 そう言えば、モーフィアスは、ナイオビにきっと殺されるよって予言している方もいたんですが(笑)。
 いずれにしても、好きなようにオモチャにできる映画ですよね。kaoriさんも御自分の感想の中で、目一杯突っ込んでおきながら、最後に「正しき3部作の2番目でありましょう」って締めておいででしたねぇ(笑)。

(Tiさん)
 『レボリューションズ』のお話、「連続性の保証」で手打ちっていうのがなるほど〜と思いました。

(管理人ヤマ)
 あは、ありがとう。でも、きっとハズレるんですよ(笑)。

(Tiさん)
 僕は、幻覚を見せて発電させることより、安易に記憶をリセットすることの方がずっと非人道的な気がするんですよね。

(管理人ヤマ)
 なんたって、記憶っていうのは、人間にとって格別のものですからね〜。事実よりもずっと重みがあったりするし、個人的には(苦笑)。

(Tiさん)
 そういえば、『千と千尋』で許せなかったのもそこでした(笑)。

(管理人ヤマ)
 おいおい、消してどうするよって?(笑)  でも、なんでもかんでも、すぐになかったことにしちゃいたいってのも人間の習性ですよね(笑)。全部を正確に覚えていたら、とても生きていけるもんじゃありません(笑)。
by ヤマ(編集採録)



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