二つの碑銘 |
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1 花の幻 (Hara Tamiki)
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砂に影おち 崩れ墜つ 天地のまなか 一輪の 花の幻 |
2 七里浜 (Nishida Kitarou)
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伊豆の山々 果てし知らずも |
1951年、広島で被爆した詩人原民喜が自ら命を絶ちました。第1曲目はそんな彼の自殺直後に曲が付けられたもので、奇しくも同じ年に、1945年に亡くなった哲学者西田幾多郎の歌碑の除幕式が行われ、そのために曲が書かれ初演されました。いずれもアカペラの混声合唱で、出自はそういう訳で別々なのですが、一緒に取り上げられることが増えたことから「二つの碑銘《としてひとつの曲集に纏められました。
( 2018.03.02 藤井宏行 )