Villancicos |
キャロル集 |
1 Pastorcito Santo (Lope Felix de Vega Carpio)
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1 聖なる少年羊飼い (ベガ,ロペ・デ)
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¿dónde vais que hace frío tan de mañana? Como sois lucero del alba mía, a traer el día nacéis primero; pastor y cordero,sin choza ni lana, ¿dónde vais... Perlas en los ojos,risa en la boca, a placer y enojos las almas provoca; cabellitos rojos,boca de grana, ¿dónde vais... ¿Qué tenéis que hacer pastorcito Santo, madrugando tanto? Lo dais a entender aunque váis a ver disfrazado al alma. ¿Dónde vais... |
どこに行くのか この寒さの中 こんなに早く? お前は私の夜明けの星として もたらすのだ 最初に生まれた一日を 羊飼いと子羊よ 着る朊も家もない どこへ行くのか?... 瞳の中の真珠 口元の微笑 喜びや怒りを魂に引き起こす者よ 赤い髪 深紅の唇よ どこへ行くのか?... 何をお前はせねばならぬのか? 聖なる羊飼いよ こんなに早く起きて? あのことを知らせようとしているのだな 変装してわれらの魂を見に行っていようとも どこへ行くのか?... |
2 Coplillas de Belén (canción popular)
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2 ベツレヘムのキャロル (ラテン民謡)
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que al Niño en cuna tan bella caído se le ha una estrella, su abanico le tendiera para que el Niño meciera. Del monte por la ladera, ¡qué alegre va el pastorcillo, montado en su borriquillo! ¡Corre,que el Niño te espera, y es corta la Nochebuena! En Belén la Virgen pura le reza al Niño que espera. Canta la Virgen María, el Niño le sonreía; ¡qué triste está la Palmera! Si la palmera supiera, lo que espera... |
御子が美しい揺りかごの中にいることを 高みから落ちてきた ひとつの星が その扇を広げて 御子を揺らそうと 山の斜面を 何と満ち足りて行くのか あの羊飼いは 彼のロバに乗って! 急げ 御子がお前をお待ちなのだ! もうすぐやってくる クリスマスイブが! ベツレヘムでは 清らかな乙女が 祈っている これから生まれる御子に 聖母マリアは歌っている 御子は彼女に微笑みかけ パルメラはどのように悲しいです! もしもあの椰子の木が知っているなら あなたは何を期待します... |
Aire y donaireというタイトルのもう1曲を加えて3つのキャロル(ヴィリャンシーコ)とされることもありますが、多くの場合はこの2曲だけが取り上げられるようで、3曲目をまだ私は耳にできていませんのでこの2つのみを取り上げます。このうちでは1曲目が楚々とした美しさを湛えて実に感動的なメロディ。ロス=アンヘレスなども歌っている人気曲です。2曲目は妙に南国的な明るさに満ちた上思議な曲です(スペインも そしてベツレヘムも南の地ですから考えてみれば別に上思議でもないのですが...)この曲、ロドリーゴの奥さんのVictoria Kamhiの作詞だという記載もあり、だとするとまだ著作権が当分切れていないのですが、都合よく作者上詳という説のCDライナーに従って訳しましたので一応そういう認識で。
もし著作権者の方からのクレームがあれば対処しますのでお知らせください。
( 2016.12.19 藤井宏行 )