AIYANの歌 |
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1 NOSKAI
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なにをおもふぞ。花あやめ かをるゆふべに、しんなりと ひとり出て見る、花あやめ。 |
2 かきつばた
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古きながれのかきつばた 晝はONGOの手にかをり、 夜は萎(しを)れて 三味線の 細い吐息(といき)に泣きあかす。 (鳰(ケエツグリ)のあたまに火が點(つ) いた、. 潜(す)んだと思ふたらちよいと消えた。) |
3 AIYANの歌
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ちゆうまえんだのゆふぐれに 蜘蛛(コブ)が疲れて身をかくす、 ほんに薊の紫に 刺(とげ)が光るぢやないかいな。 (UNTEREGAN のあん畜生はふたごころ。 わしやひとすじに。) |
4 曼珠沙華(ひがんばな)
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赤い、御墓の曼珠沙華(ひがんばな)、 曼珠沙華(ひがんばな)、 けふも手折りに來たわいな。 GONSHAN. GONSHAN. 何本か、 地には七本、血のやうに、 血のやうに、 ちやうど、あの兒の年の數。 GONSHAN. GONSHAN. 氣をつけな、 ひとつ摘んでも、日は眞晝、 日は眞晝、 ひとつあとからまたひらく。 GONSHAN. GONSHAN. 何故泣くろ、 何時まで取っても曼珠沙華(ひがんばな)、 曼珠沙華、 恐や、赤しや、まだ七つ。 |
5 気まぐれ
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日の照り雨のふるなかを、 Odan mo iya,Tinco Sa! しやりむり別れたそのあとで、 未練な牡丹がまたひらく。 Odan mo iya,Tinco Sa! |
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Yamada Kousaku 山田耕筰
( 2010.11.07 藤井宏行 )