TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


混声合唱と日本の横笛のための「春立つと」  


詩: 梁塵秘抄 (Ryoujin−Hisyou,12世紀-) 日本

曲: 柴田南雄 (Shibata Minao,1916-1996) 日本 日本語


1 そよ 春立つと


そよ 春たつと いふばかりにや み吉野の
山もかすみて 今朝は見ゆらん


2 春の初の歌枕


春の初の歌枕 霞鴬 帰る雁か
子の日青柳 梅桜 三千年になる 桃の花

3 峰の花折る小大徳


峰の花折る小大徳 面立ちよければ裳袈裟よし
まして高座に上りては 法の声こそ尊けれ


4 ?利の都の鶯は


?利(とうり)の都の鶯は 塒(とぐら)定めで さぞ遊ぶ
浄土の植木となりぬれば 花咲き実なるぞあはれなる


5 何時しかと


何時しかと 君にと思ひし若菜をば
法の為にぞ 今日は摘みつる


6 そよ 春立つと


そよ 春たつと いふばかりにや み吉野の
山もかすみて 今朝は見ゆらん



( 2021.03.01 藤井宏行 )