Embryons desséchés |
乾燥した幼生たち |
1 D'Holothurie
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1 ナマコの
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L'Holothurie grimpe ordinairement sur des pierres ou des quartiers de roche. Comme le chat,cet animal marin ronronne, de plus,il file une soie dégouffante. L'action de la limière semble l'incommoder. J'observai une Holothurie dens la baie de Saint-Malo. Sortie du matin Il pleut. Le soleil est dans les nuages. Assez froid Bien Petit ronron Quel joli rocher! Il fait bon vivre. Comme un rossignol qui aurait mal aux dents Rentrée du soir Il pleut. Le soleil n'est plus là. Pourvu qu'il ne revienne jamais. Assez froid Bien Petit ronron moqueur C'était un bien joli rocher! bien gluant! Ne me faites pas rire,brin de mousse: Vous me chatouillez. Je n'ai pas de tabac. Heureusement que je ne fume pas. Grandiose De votre mieux |
ナマコは通常登る 石の上 あるいは岩の塊の上に 猫のように この海の動物は喉を鳴らし さらに こいつは紡ぎ出す 滴り落ちる絹の糸を 光の効果がこいつを悩ませているようだ 私は観察した 一匹のナマコをサン・マロ湾で 朝のお出かけ 雨が降っている 太陽は雲の中にある かなり寒い よかろう 小さなゴロゴロ なんてかわいい岩だ! ここは住みよい場所だ 歯痛のナイチンゲールのように 夕暮れが戻る 雨が降っている 太陽はもう出ていない もう二度と戻ってこないだろう かなり寒い よかろう 小さなゴロゴロ あざけるような とてもかわいい岩だった!とてもねっとりとした! 笑わせないでくれ ほんの少しの泡 お前は私をくすぐる 私はタバコを持っていない 幸いなことに私は喫煙しないのだ 堂々たる お前のベストを |
2 D'Edriphthalma
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2 無柄眼甲殻類の
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c'est-àdire sans tige et immobiles. Très tristes de leur naturel, ces crustacés vivent,retirés du monde, dans des trous percés à travers les falaises. Ils sont tous réunis. Que c'est triste! Un père de famille prend le parole. Ils se mettent tous à pleurer. (Citation de la cèlèbre Mazurka de Schubert) Pauvres bêtres! Comme il a bien parlé! Grand gémissement |
言って見れば 体幹がなく動かない 非常に悲しい その性質上 これらの甲殻類は生き 世界から撤退する 崖に開けられた穴の中に 彼らはすべて集まっている なんとそれは悲しいことか! 家族の父親が床につく 彼らは皆泣き始める (シューベルトの有名なマズルカからの引用) 哀れな生き物! なんと上手に彼は話したことか! 大きなうめき声 |
3 De Podophthalma
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3 柄眼甲殻類の
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Ce sent d'adroits,d'infatigables chasseurs. On les recontre dans toutes les mers. La chair du Podophthalma constitute une savoureuse nourriture. A la chasse Montez Poursuite Un conseilleur Il a raison! Pour charmer le gibier Qu'est-ce? Le conseiller Cadence obligée (de l'Auteur) |
巧みな 疲れ知らずのハンターたち 私たちは彼らに出会う すべての海で 柄眼甲殻類の肉は おいしい食物 狩りで 登って行く 追いかける アドバイザー 彼は正しい! ゲームを魅了すること それは何だろう? アドバイザー 義務的なリズム(作者の) |
「干からびた胎児」というタイトルで知られたピアノの独奏曲ですが、楽譜にサティ自身の詩が書き添えられています。3曲とも第1節目は楽譜の冒頭に、それ以降の細かく改行しているところは楽譜の中で曲想を指示するように散りばめられています。もっとも「歯痛のナイチンゲール」とか書かれていても演奏者としては困惑するしかないような気もしますが。Embryonsには「胎児」という意味もありますが、ここで取り上げられているのはいずれも卵から生まれて来る海の生き物たち。従って正しくは「幼生」という訳語を当てるべきなのでしょうね。無柄眼甲殻類とは目が飛び出していない蝦やオキアミのような甲殻類、逆に柄眼甲殻類とは一部の蟹のように眼が飛び出した柄の先についているような甲殻類のことを指すみたいです。
( 2020.10.05 藤井宏行 )