三つの和讃 |
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1 宝林・宝樹微妙音
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自然清和の伎楽にて 哀婉雅亮すぐれたり 清浄楽を帰命せよ |
2 清風宝樹をふくときは
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いつつの音声いだしつつ 宮商和して自然なり 清浄勲を礼すべし |
3 一一のはなのなかよりは
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三十六百千億の 光明てらしてほがらかに いたらぬところはさらになし |
バリトン独唱のついた管弦楽作品 けっこうヨーロッパ風の音楽なので、浄土真宗の和讃とのミスマッチ感はぬぐえませんが美しい音楽です。なにより橋本自身の最晩年の作として聴くとなんとも言い難い感慨に襲われます。
( 2018.02.05 藤井宏行 )