A lover in Damascus |
ダマスカスの恋人 |
1 Far across the desert sands
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1 はるかに越えて 砂漠の砂を
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I hear the camel-bells; Merchants have come from alien lands With stuffs and gems and silken bands, Back where their old love dwells. O my beloved,far away Are cities by the sea, Yet should I go to far Cathay For many a weary night and day, My dreams were still of thee. |
聞こえてくる ラクダの鈴が 商人たちがやって来るのだ 異国の地から 商品や宝石 絹の帯と一緒に 帰って来るのだ 彼らの懐かしい愛が住むところに おお わが愛しの人よ はるか遠くなのだ 海沿いの都市は それでも私は遠くにキャセイに行かねばならぬ 多くのつらい夜と昼を越えて 私の夢はなお あなたなのだ |
2 Where the Abana flows
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2 アバナの川の流れるところ
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Where the Abana flows, Oh,harken to the nightingale Sing lyrics to the rose. But through the dusk no answer Is ever breath’d or sung, Though the bird’s heart with pleading The whole night long is wrung. Yet well the lonely songster Knows that the red rose hears. ... Ah,love,I need no answer, But let me see your tears! |
アバナの川が流れるところ おお 聞こえてくる ナイチンゲールが 歌うのが バラに向かって けれど 夕暮れの間中 答はない 溜息にも 歌声にも けれど この鳥の心は嘆願と共に 一晩中搾り出されている それでもこの孤独な歌い手は 知っているのだ 赤いバラが聞いていることは ...ああ 愛する者よ 私には答えは必要ない けれど私に見せておくれ あなたの涙を! |
3 Beloved,in your absence
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3 愛しいお方 あなたが居ない間
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My love for you to every little flower, Vermilion,pink and purple,red and gold, That blossoms in our fragrant-hearted bower. And should I die ere you come back again, Would not the rose my golden vows repeat? Yes,every bloom would whisper through the rain And fling its perfumed message at your feet! |
あなたへの私の愛を すべての小さな花たちに 朱色やピンク 紫 赤や金の 花たちは咲いているのです 私たちの香り立つあずまやの中に もし私が死んでしまったら あなたが戻って来る前に このバラは私の金の誓いを繰り返してはくれないのでしょうか? いいえ すべての花たちはささやくでしょう 雨の中を そして送るのです 香り立つメッセージを あなたの足元に! |
4 How many a lonely caravan
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4 何とたくさんの寂しいキャラヴァンが
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On its long journey o’er the desert,Doubt, Yet comes back home laden with ivory, With gold and gums and scarfs from overseas. So went my lonely heart forth on its quest; Through torrid wastes and parched ways it pressed. Empty and sad it left the city gate But came back with your precious love for freight! |
長い道のりを 砂漠の上を行く ダウトの それでも帰って来るのです 象牙を積んで 黄金とゴムとそしてスカーフを 海の向こうから そんな風に私の寂しい心も冒険に旅立つのです 乾いたゴミと湿った道を抜けて進んで行くのです 空っぽで悲しくそれは去って行きます 市の門を けれど戻って来たのです あなたの大切な愛を積荷として |
5 If in the great bazaars
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5 もしもあの大きなバザールで
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They sold the golden stars, Beloved,there should be A necklace strung for thee, More wonderful than any known or dreamed of,love,by me. If wealth could buy the mist By Dawn’s pale,pearl lips kissed, Beloved,there should be A white veil wrought for thee, More marvelous than that faint film which hangs above the sea. |
金色の星が売られているなら 愛しい人 きっとあるでしょう 一本のネックレスが あなたのために編まれた 他のどんなものより美しい 私の知る あるいは夢見ていたものよりも もしもお金で霧を買うことができるなら 夜明けの青白い真珠の唇にキスされた 愛しい人 きっとあるでしょう 一着の白いベールが あなたのために織られた 他のどんなものより素晴らしい あのかすかな膜よりも 海の上に架かっている |
6 Allah be with us
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6 アッラーは私たちと共に
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Our joy more swiftly runs; Heart of my heart,our great love never ends, Though set ten thousand suns! Allah be with us when that last deep night Shall wrap us round about, And love be with us with her steadfast light When Death our lamp burns out! |
私たちの喜びは一層速く走り去ります 私の心の中心 私たちの大いなる愛は終わらないのです たとえ沈もうと 一万個の太陽が! アッラーは私たちと共にあります その最後の深い晩が 私たちを包もうと そして愛は私たちと共にあります その揺るぎない光で 死が私たちのランプを燃え尽きさせようと! |
世界のラブソングシリーズで19世紀初頭のイギリスでいくつものヒットを飛ばした女性作曲家ウッドフォルド=フィンデンのひとつのシリーズ、これはシリア周辺を題材としています。これも歌詞にはそれなりに中近東の題材が盛り込まれてはおりますが、音楽的にはバリバリのイギリス音楽です。今や音となって聴くことは叶わないかと思っておりましたら、Youtubeで昔のSPレコードを再生して聴かせてくれるサイトでさりげなく(一部の曲ですが)紹介されていたのを見つけることができました。
( 2019.01.02 藤井宏行 )