TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Hermit Songs   Op.29
世捨て人の歌

詩: オフェイロン (Seán Proinsias Ó Faoláin,1900-1991) アイルランド

曲: バーバー (Samuel Barber,1910-1981) アメリカ 英語


1 At Saint Patrick's Purgatory
1 聖パトリックの苦難

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
われを憐れみ給え わが巡礼において ダーグの湖への!
おお聖堂の王よ そして鐘の
嘆きつつ そなたの傷を そなたの傷口を
だが一粒の涙とてわれは搾り出せぬのだ わが目より!
われを憐れみ給え おお王よ!
われはいかにせん 安らぎを求めるだけのこの心に?
おお ただ生まれし息子よ すべての人が創造され
三つの傷口によって死が避け得ぬ者よ
われを憐れみ給え わが巡礼において ダーグの湖への
そしてわれは石ほども柔らかくない心を持つのだ!

(詞は大意です)
2 Church bell at night
2 夜の教会の鐘

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
甘き小さな鐘は 打たれるのだ 風の夜に
私は喜んで守ろう あなたと会う約束を
軽くて愚かな女と会う約束よりも

(詞は大意です)

3 Saint lta's vision
3 聖イータの幻想

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
「私は何も得ることはないでしょう 主から《と彼女は言った
「もしも主がお授け下さらないのなら 彼の息子を天から
私が世話をすることになる嬰児の姿で《
キリストが彼女のもとに下ったように
嬰児の姿で そしてそれから彼女は言った
「幼児イエス様 私の胸に
この世の何も真ではないのです
ただ おお小さな嬰児よ あなたの他は
幼児イエス様 私の胸の
私の心のもとで 毎夜
私が抱いているあなたは 卑しい者ではありません
お生まれになったのですから マリアさまから ユダヤの
天の光のもと
幼児イエス様 私の胸の
どんな王が居るというのでしょう あなたの他に
永遠の良きものを与えることのできる?
だから私は捧げます 私の食べ物を
歌いなさい 彼に 乙女たちよ 歌いなさい 最高の歌を!
誰もいないのです そのような権利を持つお方は
あなた方の歌にふさわしいのは 天の王として
その方は毎晩
幼児イエスなのです 私の胸にいる《
4 The heavenly banquet
4 天上の宴

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
私は迎えたい 天上の人々を自分の家に
善き歓呼の大樽を彼らのために置いて
私は迎えたい 三人メアリーを
彼らの吊声はとても素晴らしい
私は人々に来て欲しい 天国のあらゆる場所から
私は彼らに飲んで明るくなって欲しい
私はイエスを座らせたい 彼らの中に
私は大きなビールの湖が欲しいです 王の中の王のために
私は見てみたい 天国の家族を
永遠にそれを飲みながら

(詞は大意です)
5 The crucifixion
5 十字架

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
最初の鳥の叫び声で
彼らはあなたを十字架につけ始めた おお嘆け!
そのために嘆きは止まらないだろう
それは昼が夜からの別れのようだった
ああ 痛みが苦しみから生まれた
マリアさまの御子の体によって
だが 一層苦しいのは主にとっては悲しみであった
それは彼のために
来たのだ 彼の母に

(詞は大意です)
6 Sea-snatch
6 海難

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
それは私たちを壊した それは私たちを粉砕した
それは私たちを溺死させた おお星の王よ
天の王国よ!
風が私たちを焼き尽くし 私たちを飲み込む
まるで木が貪られるように 天からの真紅の炎に
それは私たちを壊した それは私たちを粉砕した
それは私たちを溺死させた おお天上の星のきらめきの王よ

7 Promiscuity
7 乱れた関係

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
私は知らない イードンが誰と一緒に寝るのかは
けれど分かってはいる 美しいイードンが決して独りでは寝ないことは

(詞は大意です)
8 The monk and his cat
8 僧侶とその飼い猫

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
パンガ 白いパンガ
どれほど幸せなことか 私たちは
二人だけで 学者と猫と
それぞれが自らの勤めを果たしている 毎日
お前は狩りを 私は学問を
お前の輝く目は壁を見つめる
私のかすれた目は本に釘付けだ
お前は喜ぶ お前の爪がネズミを捕らえた時
私は喜ぶ 私の心が問題を把握できた時
満足しているのだ 自分自身の技に
どちらも他を妨害はしない
こうして私たちはずっと生きる
退屈も羨望もなしで
パンガ 白いパンガ
どれほど幸せなことか 私たちは
二人だけで 学者と猫と

(詞は大意です)
9 The praises of God
9 神の賛美

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
何と愚かなのだ 上げぬ者は
自らの声を そして讃えぬ者は 喜びの言葉で
独りで居られる時に 天上の気高き王が
その方へと 空の他魂のない軽やかな鳥たちが
一日中 あらゆる場所で声高く歌うように

(詞は大意です)

10 The desire for hermitage
10 世を捨てる願い

詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
ああ!小さな庵の中で一人でいること
私のそばには誰もなく
最後の巡礼の死の前にその巡礼を愛する
曇った天へと過ぎ去った時を歌いながら
冷たい春からの乾いたパンと水とを食しながら
私が一人でいるとき それは悪の終わりになるだろう
墓の間の愛らしい小さな角で
偉大な方の家からは遠く
ああ!小さな庵の中で一人でいること 一人で 一人で
私はこの世にやってきたのだ
一人で私は去って行こう

(詞は大意です)

( 2018.11.07 藤井宏行 )