Na son grjadushchij Detskaja |
おやすみ前のお祈り 「子供部屋」 |
Gospodi pomiluj papu i mamu i spasi ikh,Gospodi! Gospodi pomiluj bratca Vasen'ku i bratca Mishen'ku! Gospodi pomiluj babushku staren'kuju, Poshli ty jej dobroje zdorov'jice, Babushke dobren'koj, babushke staren'koj,Gospodi! I spasi,Bozhe nash,tjotju Katju, tjotju Natashu,tjotju Mashu,tjotju Parashu, Tjotej Ljubu,Varju,i Sashu, i Olju,i Tanju,i Nadju, Djadej Petju i Kolju,djadej Volodju i Grishu,i Sashu,i vsekh ikh, Gospodi,spasi i pomiluj, i Filju,i Vanju,i Mitju,i Petju, i Dashu,Pashu,Sonju,Dunjushku. . . Njanja! a,njanja! Kak dal'she,njanja? Vish' ty,prokaznica kakaja! Uzh skol'ko raz uchila: Gospodi pomiluj i menja greshnuju! Gospodi pomiluj i menja greshnuju! Tak,njanjushka? |
神さま、パパとママをいつくしみください ふたりをおまもりください、神さま! 神さま、弟のヴァーセンカをいつくしみください そして弟のミーシェンカを! 神さま、あたしのおばあちゃんをいつくしみください 元気で長生きして、幸せでいられますように やさしいおばあちゃんを 年老いたおばあちゃんを、神さま! そしておまもりください、神さま、カーチャおばさんを ナターシャおばさんを、マーシャおばさんを、パラーシャおばさんを、 それからリューバおばさん、ヴァーリャおばさん、サーシャおばさんたち、 それから、オーリガおばさん、それから、ターニャおばさん、それから、ナディアおばさん ペーチャおじさん、コーリャおじさん、ヴォロージャおじさん、 グリーシャおじさん、サーシャおじさんも、みんな 神さま、どうかおまもり、いつくしみください フィリャを、ヴァーニャを、ミーチャを、ペーチャを、 ダーシャを、パーシャを、ソーニャを、ドゥニューシュカを…… ナーニャ!、ねえナーニャ!それから何だっけ、ナーニャ? まあ、全くしょうがない子ですねえ! もう何度お教えしたことでしょう 神様、そしてこの哀れな私もお守り下さい、ですよ! 神さま、そしてこのあわれなわたしもおまもりください! これでいいの?ナニューシカ |
歌曲集「子供部屋」のことを書いた解説の類の中では、この「おやすみ前のお祈り」がこの歌曲集の最高傑作としているのをよく見かけましたが、私もそれに全く異存はありません。寝たいのに長々とお祈りの文句をとなえなきゃいけない女の子の困惑を実にユーモラスに描写しています。しかし親類縁者の数が凄いですね。これだけいたら唱えるのも困ってしまうのは当然。お祈りの言葉が段々早くなってきて女の子が困り果てている様子は微笑を誘います。
乳母に教えてもらってお祈りの最後の部分をボソッというところなども最高に面白い。
最初に出てくるヴァーシェンカとミーシェンカですが、第2曲「すみっこ」や第6曲「木馬」に出てくるこの子の兄弟でしょう。
どっちもこの子より幼い感じがしたので「弟」としています。
この歌はどの演奏で聴いても良いです。大体この「子供部屋」を取り上げる歌手ならたいてい皆芸達者ですから。
珍しいところではアメリカのメゾ、デ・ガエタニの歌などが面白いかも。あるいは日本人ながら貫禄を見せる佐藤ひさらさんの録音なども意外といけます。
( 2006.01.28 藤井宏行 )