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帰去来    
 
 
    

詩: 北原白秋 (Kitahara Hakusyuu,1885-1942) 日本
      

曲: 信時潔 (Nobutoki Kiyoshi,1887-1965) 日本   歌詞言語: 日本語


山門(やまと)は我が産土(うぶすな)
雲騰(あが)る南風(はえ)のまほら
飛ばまし 今一度(いまひとたび)

筑紫よ かく呼ばへば 
戀(こ)ほしよ潮の落差
火照沁む夕日の潟

盲(し)ふるに 早やもこの眼
見ざらむ また葦かび
籠飼(ろうげ)や水かげろふ

帰らなむ いざ鵲(かささぎ) かの空や櫨(はじ)のたむろ
待つらむぞ今一度(いまひとたび)
故郷やそのかの子ら 皆老いて遠きに 何ぞ寄る童ごころ



中国の詩人 陶淵明の「帰去来の辞」を下敷に晩年の白秋が書いた故郷筑紫への望郷の詩に、信時がしみじみしたメロディを付けました。独唱曲としてだけでなく合唱としても歌われるようで、毎年11月詩人の命日に開かれる白秋祭で歌われたものがYoutubeにも色々アップされておりました。

( 2018.07.22 藤井宏行 )


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