TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ


Life laughs onward   Op.19a-7  
  Till Earth Outwears
生は笑いながら進む  
     地球が擦り切れるまで

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    5.Moments of Vision and Miscellaneous Verses 394 Life laughs onward

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


Rambling I looked for an old abode
Where,years back,one had lived I knew;
Its site a dwelling duly showed,
But it was new.

I went where,not so long ago,
The sod had riven two breasts asunder;
Daisies throve gaily there,as though
No grave were under.

I walked along a terrace where
Loud children gambolled in the sun:
The figure that had once sat there
Was missed by none.

Life laughed and moved on unsubdued,
I saw that Old succumbed to Young:
'Twas well my too regretful mood
Died on my tongue.

歩きながら私は探した とある古い家を
そこには何年も前に 私が知っていた人が住んでいた
その場所には 一軒の家が確かに建っていた
しかしそれは新しいものだった

私は行った そう遠くない昔に
芝土が二つの胸をばらばらに裂いた場所に
ヒナギクが咲いていた そこには楽しげに まるで
墓などその下にはなかったかのように

私はテラスに沿って歩いた
大声で叫ぶ子供たちが跳びはねていた 太陽の中で
かつてそこに座っていた人の姿など
誰も懐かしむこともなく

生は笑っていた 前に進んでいた 抑えつけられることなく
私は見た 老いが若さに屈するのを
それでいいのだ 私のあまりに感傷的な気分は
死んだのだ 私の舌の先で


( 2018.05.03 藤井宏行 )


TOPページへ  更新情報へ  作曲者一覧へ