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Misero Alceo    
  Madrigali,libro sei
哀れなアルチェオ  
     マドリガーレ集第6巻

詩: マリーノ (Giambattista Marino,1569-1625) イタリア
      

曲: モンテヴェルディ (Claudio Monteverdi,1567-1643) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Misero Alceo,del caro albergo fore
gir pur convienti,e ch'al partir m'appresti.
»Ecco Lidia,ti lascio,e lascio questi
poggi beati,e lascio teco il core.

Tu,se di pari laccio e pari ardore
meco legata fosti e meco ardesti,
fa' che ne' duo talor giri celesti
s'annidi e posi,ov'egli vive e more.

Sì,mentre lieto il cor staratti accanto,
gli occhi,lontani da soave riso,
mi daran vita con l'umor del pianto«.

Così disse il pastor dolente in viso.
La ninfa udillo,e fu in due parti intanto
l'un cor da l'altro,anzi un cor sol,diviso.

哀れなアルチェオは この愛おしい住み家を離れ
去って行かねばならない 出て行く準備をして
「さあリディア ぼくは君を残して 去っていかねばならない
この美しい丘を 置いて行こう 君にこの心を

君が もし同じ絆と同じ情熱で
ぼくと結ばれ ぼくと一緒に燃えてくれるなら
この二つの天球の中に
居場所を作って欲しい 生きて死ぬための

そうだ ぼくの心は幸せなのに 君のそばで
この目は 君の甘い笑顔から遠く離れて
ぼくに命を長らえさせるのだ この涙の雫を糧として」

こんな風に羊飼いは言った 悲しげな顔で
ニンフは聞いて 別々に別れたが
一つの心と もう一つの心とは むしろ一つの心となったのだ 別れてこそ


( 2018.02.05 藤井宏行 )


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