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Piagn'e sospira    
  Madrigali,libro quatro
彼女は泣いて ため息つきながら  
     マドリガーレ集第4巻

詩: タッソー (Torquato Tasso,1544-1595) イタリア
      

曲: モンテヴェルディ (Claudio Monteverdi,1567-1643) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Piagn'e sospira,e quand'i caldi raggi
fuggon le greggi a la dolce ombr'assise,
ne la scorza de' pini o pur de' faggi
segnò l'amato nome in mille guise;
e de la sua fortuna i gravi oltraggi
e i vari casi in dura scorza incise,
e in rileggendo poi le proprie note
spargea di pianto le vermiglie gote.

彼女は泣いてため息ついた ちょうど熱い光が
羊の群れから逃げて やさしい陰を作ったときに
松やブナの木の樹皮に
彼女は刻み付けた 愛する人の名を何千回も
そして彼女の運命の酷い仕打ちのことを
そして様々な出来事を 硬い皮の上に
それから自分の言葉を読み返して
その赤い頬には涙が広がった

タッソの史劇「征服されたイェルサレム Gerusalemme conquistata」の一節です。

( 2018.01.06 藤井宏行 )


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