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Aragonese    
  Péchés de vieillesse,Vol XI: Miscellanée de musique vocale
アラゴネーズ  
     老いの過ち第11巻:声楽の雑集

詩: メタスタージオ (Pietro Metastasio,1698-1782) イタリア
    Siroe,re di Persia  Mi lagnerò tacendo

曲: ロッシーニ (Gioachino Rossini,1792-1868) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Mi lagnerò tacendo
della mia sorte amara,ah!
Ma ch'io non t'ami,o cara,
Non lo sperar da me.

Crudel,in che t'offesi
farmi penar così?
Crudel! Non lo sperar da me.

私は嘆こう 黙って
私の苦い運命に ああ!
けれど 私があなたを愛していないなんて 愛しい人
そんなことを信じないでおくれ

むごい人よ あなたが怒っていることで
私はこんなに苦しまねばならぬのか?
むごい人よ!そんなことを信じないでおくれ

スペインのアラゴン地方の舞曲を模したものなのでしょうか。明るく華やかな三拍子の音楽はなかなか耳に心地よいです。スペイン風というよりはポロネーズ風味も醸し出して面白いメロディライン。もっとも一番面白いのはこの華麗で明るい音楽に付けられた歌詞。メタスタージオのこの詞はロッシーニが好んで曲をつけたもので、数十作品は遺っているとされるものですが、こんなところでも顔を出しております。振られた男の嘆き節としてはこの音楽には結構違和感があるのですけれども...

( 2017.12.24 藤井宏行 )


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