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In the mind's eye   Op.16-6  
  Before and After Summer
心の目の中で  
     夏の前と後に

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    3.Time's Laughingstocks and Other Verses 177 In the mind's eye

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


That was once her casement,
 And the taper nigh,
Shining from within there,
 Beckoned,”Here am I!”

Now,as then,I see her
 Moving at the pane;
Ah,'tis but her phantom
 Borne within my brain!

Foremost in my vision
 Everywhere goes she;
Change dissolves the landscapes,
 She abides with me.

Shape so sweet and shy,Dear,
 Who can say thee nay?
Never once do I,Dear,
 Wish thy ghost away.

あれはかつては彼女の部屋の窓だった
  そしてロウソクが近くにあって
その中から輝きを発していた
  合図しながら 「私はここよ!」と

今でも あの時のように ぼくには見える 彼女が
  窓ガラスのところを移動してるように
ああ あれは彼女の幻影なんだ
  ぼくの脳みぞの中で生み出される!

ぼくの見ている一番前に
  どこにでも彼女は現れる
変化は風景を溶かして行くけれど
  彼女はずっとぼくの側だ

こんなに素敵で内気な姿を 愛しい人よ
  どうしてお前に言えようか 出てくるななどと?
決して一度もぼくは
  願ったことはないんだ 君の幻影に去って欲しいなどと


( 2017.12.11 藤井宏行 )


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