Der junge Prinz I Op.41-2 Vier Gesänge |
若い王子 T 4つの歌 |
O Mutter,der junge Prinz muß an unsrer Türe vorüberkommen, Wie kann ich diesen Morgen auf meine Arbeit Acht geben? O Mutter,zeig mir,wie soll ich mein Haar flechten; Sag mir,was soll ich für Kleider anlegen? Warum schaust du mich so verwundert an,Mutter? Ich weiß wohl,er wird nicht ein einz'ges Mal zu meinem Fenster aufblicken. Ich weiß,im Nu wird er mir aus den Augen sein; Nur das verhallende Flötenspiel wird seufzend zu mir dringen von weitem. Aber der junge Prinz wird an unsrer Tür vorüberkommen, Und ich will mein Bestes anziehn für diesen Augenblick. |
お母さま 若い王子様がうちの戸口の前をきっとお通りになります どうして私 今朝自分の仕事に集中などできましょう? 私に教えてください どうやって髪を編むのかを 私に教えてください どんな服をきたらいいのかを? どうしてそんなに驚いておられるのですか お母さま? 私にはよく分かっています あの方が一度でも私の窓を見上げてくださることなどないことは 私には分かっています あっという間にあの方は私の目の前から去っていかれてしまうことも こだまする笛の音だけが ため息のように私に遠くから染みわたるのでしょう でも あの若い王子様は私たちの前を通り過ぎるのです そして私は精一杯お洒落がしたいのです その一瞬のために |
詩の第1節を2曲目に 第2節を3曲目にしています。同じドイツ語詞にはツェムリンスキーが有名な「抒情交響曲」の中で曲をつけています。
( 2017.12.02 藤井宏行 )