閑か 美濃びとに |
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曇り日の あるかないかのそよ風に、 ほうつほうつと楊(やなぎ)の絮(わた)が飛ぶわいの、 かはせみの巣のあたりまで往たわいの、 かはせみは居らなんだよ、 ただ、いたちが疱瘡で寝てゐた。 |
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( 2017.11.12 藤井宏行 )