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Estrellita    
 
エストレリータ  
    

詩: ポンセ (Manuel Ponce,1882-1948) メキシコ
      

曲: ポンセ (Manuel Ponce,1882-1948) メキシコ   歌詞言語: スペイン語


Estrellita del lejano cielo
que miras mi dolor que sabes mi sufrir,
Baja y dime si me quiere un poco
Porque yo no puedo sin su amor vivir.

Tu eres,estrella,mi faro de amor
Tu sabes que pronto he de morir.
Baja y dime si me quiere un poco
Porque yo no puedo sin su amor vivir.

エストレリータ 暗い夜空に
私の苦しみを見つめて光る星
降りてきて私に伝えて 彼の気持ちを
彼なしでは私 生きられないの

エストレリータ、あなたは私の愛の灯
私がもうすぐ死んでしまうことを知ってるでしょ
降りてきて私に伝えて 彼の気持ちを
彼なしでは私 生きられないの

メキシコのクラシック作曲家、マニュエル・ポンセの代表作です。
どちらかといえばハイフェッツがヴァイオリン独奏に編曲したものの方がポピュラーで、その他チェロやフルート、ピアノ独奏などに編曲された器楽作品として聴く機会の方が多いかも知れません。
あるいはラテンのバンドのダンスミュージックとして演奏されるのが最も良く聴かれる形態なのかも...

私が今まで聴いたことがあるものもそんなものばかりで、歌手がちゃんと歌ったものはアメリカの歌姫、ヴィバリー・シルズがアンドレ・コステラネッツのオーケストラ伴奏で歌ったもの、なぜかフリッツ・ブンダーリヒがドイツ語で絶唱しているもの、それとペルー出身のリリックテナー、ルイジ・アルヴァのしっとりとした歌(これはなかなか良い)くらい、代表作のエストレリータでさえこれですから、ポンセの歌曲の録音ってなんて少ないのだろうと嘆いていたところ、メキシコ在住のヴァイオリニスト黒沼ユリ子さんが、日墨交流のサイトでポンセの歌曲について言及されているサイトがあるということをさる方よりご教示頂きました。
http://www.nichiboku-kurabu.com/news/ml12/12_02kuro.htm
ここにはこの曲の愛情あふれる紹介の他にも、メキシコではメゾソプラノのエンカルナシオン・ヴァスケス、ヨゼフ・オレホフスキのピアノ伴奏によるCDがでているのだということにも触れられていましたので早速調べてみました。

メキシコのTharsis Recordsから出ているこのCD、1998年のリリースです。
今も入手できるかどうかは分からないのですが、幸いAmazon.comではエストレリータ含め何曲か試聴できるようなので聴いてみました。
オーケストラ伴奏だとちょっと過度にロマンチックになりがちなこの歌ですが、ピアノ伴奏だと思いの他清楚です。他の曲共々ポンセの歌曲を堪能することができました。歌詞も今回翻訳のためにじっくりと見ましたが、ポップスのような甘い、甘い恋の歌ですね。ポピュラーソングとして広く知られるようになったのも頷けます。

( 2005.05.21 藤井宏行 )


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