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爽やかな五月に    
  優しき歌
 
    

詩: 立原道造 (Tachihara Michizou,1914-1939) 日本
    優しき歌 II 1 爽やかな五月に

曲: 柴田南雄 (Shibata Minao,1916-1996) 日本   歌詞言語: 日本語


月の光のこぼれるやうに おまへの頬に
溢れた 涙の大きな粒が すぢを曳いたとて
私は どうして それをささへよう!
おまへは 私を だまらせた...

<<星よ おまへはかがやかしい
<<花よ おまへは美しかつた
<<小鳥よ おまへは優しかった
・・・私は語つた おまへの耳に 幾たびも

だが たつた一度も 言ひはしなかつた
<<私は おまへを 愛してゐる と
<<おまへは 私を 愛してゐるか と

はじめての薔薇が ひらくやうに
泣きやめた おまへの頬に 笑ひがうかんだとて
私の心を どこにおかう?



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   優しき歌 

( 2005.05.15 藤井宏行 )


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