Le retour |
帰還 |
詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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ウリッセは出航する 帆に風を受け イサカに向かって 愛しの波の上を 揺りかごとなって大波は渦巻き 湧き上がる 彼の心の沖合には 広大な水の海 彼の目は追う 白い鳥たちを 彼方で宝石となってきらめいている ウリッセは出航する 帆に風を受け イサカに向かって 愛しの波の上を! 凭れている 真剣な目と脈打つ心臓で 自分のガレー船の黄金の舳先の上に 彼は笑いとばす 潮が黒い時 自分の怒りのことを なぜならあの彼方には 愛する敬虔で誇り高き息子がいるのだから あの華々しい戦いが終わり 勝利は父の腕の中にあるのだ 彼は夢を見ている 真剣な目と脈打つ心臓で 自分のガレー船の黄金の舳先の上 ウリッセは出航する 帆に風を受け イサカに向かって 愛しの波の上を! (詞は大意です) |
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の中、ウリッセ(オデュッセウス/ユリシーズ)のトロイ戦争からの帰還を描いた詩につけた歌曲です。モンテヴェルディに同名のオペラがありますね。
( 2017.09.24 藤井宏行 )