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Like to the damask rose    
 
ダマスクのバラのように  
    

詩: ワステル (Simon Wastell,1560-1635) イングランド
      

曲: エルガー (Edward Elgar,1857-1934) イギリス   歌詞言語: 英語


Like to the damask rose you see,
Or like the blossom on a tree,
Or like the dainty flow'r of May,
Or like the morning of the day,
Or like the sun,or like the shade,
Or like the gourd which Jonas had,
Even such is man,whose thread is spun,
Drawn out,and cut,and so is done :
The rose withers,the blossom blasteth,
The flower fades,the morning hasteth,
The sun sets,the shadow flies,
The gourd consumes,-- the man,he dies.

Like to the grass that's newly sprung,
Or like a tale that's new begun,
Or like a bird that's here to-day,
Or like the pearled dew of May,
Or like an hour,or like a span,
Or like the singing of a swan,
Even such is man,who lives by breath,
Is here,now there,in life,and death :
The grass withers,the tale is ended,
The bird is flown,the dew's ascended,
The hour is short,the span not long,
The swan's near death,- man's life is done.

ダマスクのバラのように あなたの見ている
あるいは 木の花のように
あるいは 五月の美しい花のように
あるいは その日の朝のように
あるいは太陽のように あるいは影のように
あるいはヨナが持っていたトウゴマのように
どのような人間にあっても その糸は紡がれ
引き出され 切り取られ そして終る
バラは枯れ 木の花は散り
花は色褪せ 朝は急ぎ行く
太陽は沈み 影が飛び去り
トウゴマは枯れる - 人は 人は死ぬのだ

新しく生まれた草のように、
あるいは 新しく始まった物語のように
あるいは 今日の鳥のように
あるいは 五月の真珠の露のように
あるいは 一時のように あるいは一距離のように
あるいは 白鳥の歌のように
どのような人にあっても 息をして
ここで あそこで 生き そして死ぬのだ:
草は枯れ 物語は終わり
鳥は飛み去り 露は昇って行き
一時は短く 一距離は長くはない、
白鳥の死は近づいた - 人生は終わる

( 2017.08.20 藤井宏行 )


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