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山寺の和尚さん    
 
 
    

詩: 久保田宵二 (Kubota Shouji,1899-1947) 日本
      

曲: 服部良一 (Hattori Ryouichi,1907-1993) 日本   歌詞言語: 日本語


山寺の 和尚さんは
毬は蹴りたし 毬はなし
猫をカン袋に 押し込んで
ポンと蹴りゃ ニャンと鳴く
ニャンが ニャンと鳴く  ヨーイヨイ

入り婿の 旦那さん
酒は飲みたし 酒はなし
渋茶徳利に 詰めこんで
グッと飲んで ペッとはく
ペッが ペッとはく  ヨーイヨイ

色街の お酌さん
太鼓打ちたし 太鼓なし
可愛いお腹を ちょいと出して
ポンと打ちゃ ポンと鳴る
ポン ポン ポン ポン ポン ポン ポン エー


子供のころこのメロディは耳によくなじんでいて、古くからあるわらべ歌のたぐいだと思っていたのですが(元歌は実際にあるのかも知れないですが)、この歌詞と曲になったのは比較的最近の昭和12年、新進気鋭の作曲家だった服部良一が当時コロムビアでプロモートしたジャズスキャットのグループ、コロムビア・ナカノ・リズム・ボーイズのために書いた作品がもとです。ノリノリのジャズバンドの伴奏をもとに、「ダガジグダガジグ エーホッホー」などスキャットの技を次々と繰り出して、日本情緒とジャズの見事な融合を果たしています。その後もダークダックスの十八番となって歌い継がれ、今も多くの人の耳になじんだ曲として残っています。

( 2017.07.30 藤井宏行 )


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