蒼鷺 |
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ピアノ・オーボエ・コントラバスの伴奏というなかなか渋い響きの歌曲。伊福部の最後の歌曲作品で、彼が好んで取り上げた同郷の詩人・更科源蔵の詩です。同じ詩に長谷部匡俊がつけた合唱曲があって、詩の解釈含め膨大な情報がこれ絡みでNetには上がっていますのでこれはそちらにお譲りします。伊福部作品はオーボエの息の長いメロディーに絡みつくように歌が北国に生きるひとりぼっちの蒼鷺の孤独を描写していきます。80歳をはるかに過ぎた作曲者の枯淡の境地が実に味わい深い傑作と思います。
( 2017.07.30 藤井宏行 )