フランクリン(2) |
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一簣(いっき)に充たぬ土塊(つちくれ)も 積れば高き山となり 谷間をくぐる細流も 終には海となるとかや 淋しき庭に生ひたちて 浮世の旅にさまよひて 霜のあしたも雪の夜も 土さへさくる夏の日も 自ら磨く十三の 珠の光は輝きて 幾百萬の民草を 自由の蔭に覆ひけり 雲に聳ゆるロッキーの 高嶺は國の鎮(しずめ)にて 源遠きミッリーの 流れは民の命なり |
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さすがに前に取り上げた歌詞では簡単すぎてどんな人だか分からないということでしょうか、同じ唱歌集に其の二ということで別の曲が取り上げられています。
「十三」はアメリカ独立の時の州の数でもありますが、ここでの解説によれば「十三の徳」:節制・沈黙・規則・決断・倹約・勤勉・誠実・正義・中庸・清潔・安静・貞操・謙遜のことを指すのだそうです。
( 2017.06.19 藤井宏行 )