フランクリン |
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塵も積りて山となり 雫も石を穿つとか 朝な夕なの学びすら まかせぬ中に生ひたちて 撓まず折れぬ精神は 世をも人をも動かせり 誉は高しロッキー山 いさをは絶えじミソリー河 |
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明治35年の新撰唱歌 : 国民教育(国会図書館のデジタルライブラリーにあります)。偉人の振舞いを歌で称揚しようということでしょう、徳川家康や織田信長といった日本人に混じって、西洋からはなぜかこの人とジェームス・ワットが選ばれて歌になっております。
この歌詞だけでは何をやった人か良く分かりませんが、立志伝の歌詞にならってお前たちも身を立てろよ若人よ という意図は痛いほどわかります。
楽譜の後ろにフランクリン自身の言葉として「飽くまで食ふな 酔ふまで飲むな」というのが載せられていて思わず微笑してしまいました。
( 2017.06.11 藤井宏行 )