Noch' Op.20-3 Chetyre romansa |
夜 4つのロマンス |
Tvoj golos dlja tebja i laskovyj i tomnyj Trevozhit pozdnee molchan’e nochi temnoj. Bliz’ lozha moego pechal’naja svecha Gorit. Moi slova slivajas’ i zhurcha, Tekut... ruch’i ljubvi,polny toboj! Vo t’me nochnoj,tvoi glaza blistajut predo mnoj, Mne ulybajutsja i zvuki slyshu ja! Moj drug,moj nezhnyj drug,ljublju tebja... Tvoja... Tvoja! |
きみの声は 優しくも哀しく 夜の闇の静けさを打ち破って響く ぼくのベッドのそばには 悲しげにろうそくが 灯っている;ぼくの言葉は溶け合ってざわめくように 流れる...愛の調べ きみへの想い 夜の暗闇の中、ぼくの前できみの瞳は輝き ぼくに微笑みかける、そしてこんな声がぼくには聞こえる 私のひとよ、私の大好きなひと...あなたが好き...あなたが...あなたが! |
ロシアの作曲家が大勢歌曲にしているプーシキンの人気の詩です。グレチャニノフのものは地味ですが、なかなか良い雰囲気を醸し出しております。唯一気になるのは冒頭、ここは原詩では「ぼくの声」なのですが、グレチャニノフだけはここを「君の声」に変えているのです。だいぶこれで詩の方の雰囲気は変わってしまいました。私は平板になってしまって良くない改変と思いましたがいかがなものでしょうか。
( 2017.06.04 藤井宏行 )