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Il crociato    
  Nuits d'Été à Pausilippe
十字軍  
     ポジリッポの夏の夜

詩: グァイタ (Carlo Guaita,-) イタリア
      

曲: ドニゼッティ (Domenico Gaetano Maria Donizetti,1797-1848) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Cole piume sul cimiero,
tutto chiuso in armatura,
vene un giorno il cavaliero
alla dama del suo cor
a nunziarle una sventura
d'acerbissimo dolor:
“Il vessillo della Croce
vuò seguire in Palestina.”
“Ah crudele!,ah crudele!”,
ma qui la voce della misera languì.
Il guerrier baciò Clarina
e qual folgore sparì
ah si.
Dopo un lustro alla sua dama
ei tornò di gloria carco,
ma Clarina indarno ei chiama
a dividere l'onor:
d'una pietra il freddo in carco
riposava sul suo cor,
ah!,crudele!,ah,crudele!,
una pietra riposava su quel cor,
crudele!,crudele!

羽根を飾り 兜の上に
しっかりと身を包み 鎧に
ある日やって来た 騎士が
心に抱くレディのもとに
自らの不幸を告げようと
そのつらい苦しみを
「十字の旗のもと
私は参ります パレスチナへと」
「ああむごいこと!ああむごいことです」
だがこの哀れなレディの声は消え入っていった
戦士はクラリナにくちづけし
稲妻のように去って行ったのだ
ああ
五年の後 彼のレディのもとへ
彼は戻って来た 栄光に包まれて
だが クラリナと呼ぶことは空しかった
その栄誉を共にしようと
冷たい石の蓋が
彼女の心の上にかぶさっていたのだ
ああ!むごい ああ!むごい!
墓石がかぶさっていたのだ 彼女の心の上には
むごい むごい!


( 2017.05.31 藤井宏行 )


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