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Exeunt omnes   Op.2-6  
  By Footpath and Stile
一同退場  
     小道や柵の脇を

詩: ハーディ (Thomas Hardy,1840-1928) イングランド
    4.Satires of Circumstance 335 Exeunt omnes

曲: フィンジ (Gerald Finzi,1901-1956) イギリス   歌詞言語: 英語


 Everybody else,then,going,
And I still left where the fair was? . . .
Much have I seen of neighbour loungers
 Making a lusty showing,
 Each now past all knowing.

 There is an air of blankness
In the street and the littered spaces;
Thoroughfare,steeple,bridge and highway
 Wizen themselves to lankness;
 Kennels dribble dankness.

 Folk all fade. And whither,
As I wait alone where the fair was?
Into the clammy and numbing night-fog
 Whence they entered hither.
 Soon do I follow thither!

 他の皆は それでは 行ってしまい
そして私だけまだ残っっているのか 市場のあったところに?...
どれほどたくさん見てきたことか たむろしていた隣人たちが
 威勢の良い表情を作って来たのを
 皆今は行ってしまった すべてを知りながら

 空白の空気が漂う
通りやゴミの散った広場に
大通りが 尖塔が 橋や道路が
 すっかり萎びてやせ細り
 犬小屋は滴らせている 暗闇を

 人々は皆消える だがどこへ
私一人が待っているのに あの市場があったところに?
あのじめじめと暗い夜霧の中へと
 彼らは入って行ったのだ
 すぐに私もそのあとに続くのだろう!

Exeunt omnesとはお芝居のト書きで「全員退場」を言うのだそうです。

( 2017.05.06 藤井宏行 )


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