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Amor mi fa cantare    
  36 Arie di Stile Antico
愛が私に歌わせる  
     古典様式による36のアリア

詩: ドナウディ,アルベルト (Alberto Donaudy,1880-1941) イタリア
      

曲: ドナウディ (Stefano Donaudy,1879-1925) イタリア   歌詞言語: イタリア語


Amor mi fa cantare
per dir le laudi ascose
di due pupille chiare
e di due labbra oziose.
S'io penso a quello sguardo,
il sol mi sembra offenso;
e tutto avvampo ed ardo
se a quelle labbra penso.
Se poi,siccome suole,
mi guarda e parla un po',
son come cera al sole:
tutto mi liquefò.

Ma invan le trotto dietro
da quasi un anno intero;
in van,cambiando metro,
mi mostro audace o altero,
Se le rivolgo un motto,
dal rider non si regge...
Le scrivo uno strambotto?
Lo legge e non lo legge.
Se poi,siccome suole,
mi guarda e parla un po',
son come cera al sole:
tutto mi liquefò.
愛が私に歌わせる
言わせるために 密かな賛美を
あの二つの明るい瞳の
そしてあの二つの物憂げな唇の
あの顔のことを考えると
太陽ですら厭わしいと思えるほどだ
そしてすっかり燃え上がり焦げてしまうようだ
あの唇のことを考えると
もしも いつものように
彼女が私を見て話しかけようものなら
まるで蝋のように 太陽の中の
すっかり私は融けてしまうのだ

しかし無駄だったのだ 彼女を追い求めても
この一年あまりの間
無駄だった 戦術を変えて
大胆さや横柄さを見せつけても
彼女に一言でも話しかけたら
彼女は笑いがこらえられなくなる...
恋愛詩でも書いて見たらどうだろうか?
読んだとしても まともには読まないのだ
もしも いつものように
彼女が私を見て話しかけようものなら
まるで蝋のように 太陽の中の
すっかり私は融けてしまうのだ

( 2017.04.30 藤井宏行 )


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