Ostersonntag |
イースターの日曜日 |
Heute,Ostersonntag früh. Ging ein plötzlicher Schneesturm über die Insel. Zwischen den grünenden Hecken lag Schnee. Mein junger Sohn Holte mich zu einem Aprikosenbäumchen an der Hausmauer. Von einem Vers weg, In dem ich auf diejenigen mit dem Finger deutete Die einen Krieg vorbereiteten,der Den Kontinent,diese Insel,mein Volk,und meine Familie und mich Vertilgen muß. Schweigend Legten wir einen Sack Um den frierenden Baum. |
今日は復活祭の日曜日の朝 突然の吹雪が通り過ぎた この島を 緑の生垣の間に雪が残っていた 私の幼い息子が 私を連れ出した 家の壁のアプリコットの木のところに 一篇の詩を書いているところから その詩の中で私は指弾していたのだ 戦争を準備している連中のことを この大陸を この島を わが民族を 家族と私を 破滅させるに違いない者を 静かに 私たちは袋を掛けた 凍った木の周りに |
クルト・ワイルが書いていたシニカルで小気味のよいブレヒトソングの系譜にあるような楽しげな雰囲気のメロディです。しかし歌詞は近づいてくる戦乱の予感。この詩をブレヒトが書いた1938年、彼はデンマークに亡命していました。まだ4月のイースターの頃もかなり寒かったであろう北の国、重たい歌詞とユーモラスなメロディとのギャップがこの曲の魅力ともいえるでしょうか。
( 2017.04.16 藤井宏行 )