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電車    
 
 
    

詩: 葛原しげる (Kuzuhara Shigeru,1886-1961) 日本
      

曲: 梁田貞 (Yanada Tadashi,1885-1959) 日本   歌詞言語: 日本語


電線二本
レールも二本
空と地面に
きれいに並ぶ
電線曲ればレールも曲る
曲る上下の四つの線に
沿うて 電車が
どうしても曲る
電車の道は
面白い

運転手ガガガン
車掌はチンチンゴー
大(おお)ベル小(こ)ベルを
引き踏み鳴らし
走つて止つて止つて走る
ポール二本はでんでん虫の角か
角を ながなが
振り立て走る
ほんとにをかしい
電車だよ



国会図書館のデジタルコレクション(オンラインで閲覧できる著作権切れの書籍)で見つけた、大正13年発行の「童謡遊戯 第2集」の中にあった曲です。歌詞のもっさりとした垢抜けのなさも凄いですし、単調なリズムを執拗に繰り返す伴奏も強烈です。しかし何よりこの本でインパクトがあるのはそれぞれの曲にお遊戯の振りがついていて、それが小さな女の子の写真入りで紹介されているということなのです。今から90年以上も昔の幼稚園のお遊戯がどのようなものであったのかなかなかに興味深いところです。もっともこの梁田の代表作童謡のひとつ「どんぐりころころ」もこの頃の作品であることを思うと、そんなに違いがあるのでもないのでしょうね。

( 2017.04.11 藤井宏行 )


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