さくら音頭 |
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詩:著作権のため掲載できません。ご了承ください
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中山晋平には意外と桜の花を歌った童謡が見当たりませんが(もっとも膨大な作品のある人ですから良く探せばきっといくつもあるはずですけれども)、昭和9年にこちらもお得意の新民謡のジャンルの方でこんな曲を書いています。「ぱっと咲いて」「ぱっと散る」花に、「大和心」や「国のため」などのフレーズを絡めるところが時代を感じさせますが、「シャンシャンシャントきてシャンと踊れ」のお囃子も軽いノリで音楽は至極のどかなものです。二番の歌詞に「九千余万」とあるのは当時の日本の人口を言っているのでしょう。
この歌、結構ヒットしたと記録にあります。興味深いのはこの同じ年に西岡水朗作詞・服部良一作曲の「さくらおけさ」という歌もリリースされているということです。こちらは歌詞の方の著作権は切れていますので手に入ったら取り上げてみたいと思います。
( 2017.04.09 藤井宏行 )