別れのブルース |
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物憂げなメロディで「窓を開ければ港が見える」と歌い出される冒頭は私の子供時代には色々なパロディにも使われるほど人口に膾炙したものでしたが、今やほとんど忘れられている感もあります。ブルースの体裁を取ってはおりますが、この音楽は詞も曲も演歌のそれですね。戦後も多くは演歌歌手にカヴァーされております。また戦争中、「ブルース」というタイトルで敵性音楽とされておりましたが、戦地の兵士たちは慰問に来た淡谷にこの曲をリクエストすることが多く、監視をする将校たちも黙認する中、涙を流して聴き入ったというエピソードがあります。
( 2017.03.20 藤井宏行 )