Das Mädchen an den Mai Op.62-7 Das Holdes Bescheiden |
五月に乙女を 歌曲集「善き慎み」 |
Es ist doch im April fürwahr Der Frühling weder halb noch gar; Komm,Rosenbringer,süsser Mai, Komm du herbei, So weiss ich,was der Früling sei! --- Wie aber? Soll die erste Gartenpracht, Narzissen,Primeln,Hyazinthen, Die kaum die hellen Augen aufgemacht, Schon welken und verschwinden? Und mit euch besonders,holde Veilchen, Wär’ es dann furs ganze Jahr vorbei? Lieber,lieber Mai, Ach,so warte noch ein kleines Weilchen! |
正真正銘四月だというのに 春は半分どころか全然来やしない 来てくれ 薔薇を運ぶ甘美な五月よ 春よ来ておくれ 僕は知っているんだ 春がどんなものか! ・・・だがどうしてだ? 庭の最初の華やぎ 水仙 桜草 ヒヤシンスが その澄んだ瞳をようやく開いたとたん もう萎れて消えてなくなるとは? そしてお前たち とりわけ愛らしいスミレよ あれから丸一年が過ぎたのか? 愛しい 愛しい五月よ ああ それなら待とう もう少し ちょっとの間だけ |
憂鬱な春の詩ですが、最後の一行はユーモラスです。シェックの作曲も愛らしい小唄といった調子に仕上がっています。クラーヴェスの全集で白井さんが歌っています。
( 2004.12.02 甲斐貴也 )