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八の字音頭    
 
 
    

詩: 野村俊夫 (Nomura Toshio,1904-1966) 日本
      

曲: 服部良一 (Hattori Ryouichi,1907-1993) 日本   歌詞言語: 日本語


エイヤー
音頭とれとれ 八の字づくし
十二月八日にゃ あの戦果
八の鉢巻 張り切る俺ら
八紘一宇の 意気で立つ
今だ それ行け エイエイ 
アア 体当たりドンドン

エイヤー
八も読みようで 八つのやの字
やの字ゃやり抜く 大和魂
海の護りは 山本五十六さん
マライ占領が 山下奉文さん
今だ それ行け エイエイ 
アア 体当たりドンドン

エイヤー
無敵日本 八面六臂
敵は破れて 八つ当たり
止め刺せ刺せ 英霊に応え
やれば出て来る 底力
今だ それ行け エイエイ 
アア 体当たりドンドン

エイヤー
八は末広 めでたい文字よ
伸びる東亜の 綴り文字
晴れの姿を 見るそれまでに
勝って勝ち抜け この戦
今だ それ行け エイエイ 
アア 体当たりドンドン


作曲は1942年のようですが、1943年3月のリリース。前年の「どんと一発」ほどバタ臭くはなく、「北海盆唄」を思わせるようなメロディラインで音楽的には音頭で違和感はないのですが、ちょっと歌詞は羽目を外し過ぎでしょうか。復刻CDでの解説で『やはり景気の良い曲だが、ややお遊びが過ぎたようだ。音楽評論家の丸山鉄雄によって「歌詞曲調共に少しふざけすぎ」「脳味噌の洗濯を要する」(「レコード文化」同年2月号)とこき下ろされてしまった』(みんな輪になれ 軍国音頭の世界 ぐらもくらぶCD 曲目解説より 解説者名クレジットなし)とありましたが、確かに真面目な軍国主義者には腹立たしい遊び心だったのでしょうね。

( 2017.02.05 藤井宏行 )


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