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ほんとにほんとに御苦労ね    
 
 
    

詩: 野村俊夫 (Nomura Toshio,1904-1966) 日本
      

曲: 倉若晴生 (Kurawaka Haruo,1912-1982) 日本   歌詞言語: 日本語


楊柳(やなぎ)芽をふく クリークで
泥にまみれた 軍服を
洗う姿の 夢を見た
お国の為とは いいながら
ほんとに ほんとに 御苦労ね

来る日来る日を 乾麺麭(かんぱん)で
護る前線 弾丸(たま)の中
ニュース映画を 見るにつけ
熱い涙が 先に立つ
ほんとに ほんとに 御苦労ね

今日も又降る 雨の中
何処が道やら 畑やら
見分けもつかぬ 泥濘(ぬかるみ)で
愛馬いたわる あの姿
ほんとに ほんとに 御苦労ね

妻よ戦地の 事などは
なにも心配 するじゃない
老いた両親(ふたおや) 頼むぞと
書いた勇士の あの音信(たより)
ほんとに ほんとに 御苦労ね



10年以上前の2005年、戦後60年を機に戦争の歌を集中的に特集しました際取り上げた「軍隊小唄」、その原曲がこちらです。昨年末に作詞の野村俊夫の著作権が切れましたのでようやくこの歌詞もご紹介できることとなりました。
まだ昭和14年ということでそれほど切迫した感じはない、どこかユーモアすら感じさせる歌ですが、それだけに「嫌じゃありませんか」なんて替え歌を作られることになってしまったのかも知れませんね。

( 2017.02.05 藤井宏行 )


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