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たのしい夢    
 
 
    

詩: 野村俊夫 (Nomura Toshio,1904-1966) 日本
      

曲: 明本京静 (Akemoto kyousei,1905-1972) 日本   歌詞言語: 日本語


あゝして こうして それから後は
こんな事など してみたい
それは大地と 御空をつなぐ
七色虹の 太鼓橋
渡る彼方の 楽しい夢

あゝして こうして それから後は
こんな事など してみたい
もしも望みが 届いたならば
暗い重たい 世の中の
雲もからりと 晴れるだろ

あゝして こうして それから後は
こんな事など してみたい 
星の数程 あるあこがれを
何時もこゝろに 浮かばせて
歌をうたえば 世は楽し


同じ作曲家による「風はそよ風」と同じ戦後間もない昭和21年の「ラジオ歌謡」で取り上げられた曲。楽しげなリズムにのって心温まる歌詞が紡ぎ出されて行きます。詞の野村俊夫と明本のコンビというと、戦時中につくられた学徒動員の歌「ああ紅の血はもゆる」が大変に有名ですが、およそ同じ人たちが作ったとは思われない曲。でも作詞・作曲のどちらもきっとこういう曲を書ける時代がくることを望んでいたのだろうな、と思わせる力の籠った歌です。ラジオ放送時は合唱団の歌で取り上げられたようですが、レコードは藤山一郎・安西愛子の歌で収録されており、それを聴くことができます。

( 2017.02.03 藤井宏行 )


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