彌撒の鐘 |
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私は読めなかったのですが、彌撒はキリスト教の「ミサ」なんですね。夏が訪れて楽しげな村にミサの鐘が陽気に鳴り響くという、あまり日本的な情景とは感じられない詩に、これまた楽しさいっぱいの耕筰の元気なメロディがついて不思議な情感の歌ができました。私が聴いたのが伊藤久男の濃ゆい歌声だったので、なおさら異色な感じが強まっていたところもあるのでしょう。
作詞の多田三七は長野県飯田の実業家の傍ら詩作をものし、耕筰とも親交があったことからこの曲だけでなく、いくつかの詩を歌曲として取り上げてもらっています。また本名の三七とかけて、作詞家としては「多田二十一」というペンネームで名乗っていることが多いようです。
( 2017.01.22 藤井宏行 )