信田の藪 |
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お背戸の お背戸の 赤蜻蛉 狐の お噺 聞かせませう 糸機(いとはた) 七年 織りました 信田の 狐は 親狐 信田の お背戸の ふるさとで 子供に こがれた 親狐 お背戸の お背戸の 赤蜻蛉 明日(あした)も お藪に 来てとまれ |
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大阪の和泉にある信太(しのだ)山、ここに住んでいた白狐が人間の女に化けて人間と愛し合い、子までなしたという伝説に基づく歌です。藤井の書いた曲の中ではかなり良く取り上げられる曲ではないかと思います。かなりステレオタイプ感はありますが醸し出される日本情緒がとても心地よいメロディなのです。雨情のもともとの詩のタイトルは「お背戸の藪(子守唄)」。確かに味わい深い日本の子守唄です。
( 2017.01.13 藤井宏行 )